この記事を読んで少しだけ人生を変えるのに必要な時間は約 8 分です。
仕事でもプライベートでも、どうしてか気乗りしないことってありますよね。
やらなきゃいけない事だとわかっているけど、いまは他にもやることがあるし、それにもっとしっかり調べてから・・・。
なんて言いながら、なかなか手を付けられない。
いわゆる先延ばしというやつです。
一説によると、実に95%ものひとが何らかの先延ばし癖があると言われています。
じゃまぁいいか!
というわけにはいきませんよね。
遅くなるほどに、苦しくなるし。
先延ばししたところで、やらなきゃならないことに変わりはないわけですからね。
というこで今回は誰でもある先延ばし癖を、とってもシンプルなテクニックを駆使してストレスなくやめる方法を5つご紹介します。
この方法でぜひ先延ばし癖を退治して、毎日のもやもやを晴らしてください。
ストレスなく先延ばしをやめる
今回ご紹介するテクニックは次の5つです。
先延ばしをやめるテクニック5選
- 「ポモドーロ・テクニック」
- 「失敗イメージ法」
- 「ベイビーステップ」
- 「5秒ルール」
- 「脱完璧主義」
それぞれ、先延ばしの原因をストレスなく解消してくれるとってもシンプルなテクニックばかりですからすぐに試してみることができます。
特別な道具など、ほぼ必要ありません。
先延ばしの原因とは?
そもそも人間はなぜ先延ばしするのでしょうか?わたしの意思が弱いから?
いいえ先延ばしするということは、それほど特別なことではないのです。
人間は か弱い哺乳類だった 太古の昔から保守的な選択をして生き残った者たちの子孫です。
知らないものより、知っているものを選ぶ。結果のわからないものより、わかっているものを選ぶ。変わることより、ルーティーンが好き。
何かを始めるということは、予定の結果が得られないリスクもある。
要するに先延ばしとは、変わることへの恐れにつながっているんですね。
先延ばしをやめられないとどうなる?
とはいえ先延ばしをやめられないということは、結局は現状維持ということになります。
年に4%程度ずつ成長しないと、相対的にはその人の価値が目減りしているのに等しいという説もあります。
現状維持とは、相対的には価値が後退しているのと同じです。
先延ばしをやめるテクニック5選
ではどうすれば、先延ばしをやめられるでしょうか。
そのためには、あなたの変わることへの恐れ、作業を始める億劫さを緩和してあげることです。
今回ご紹介するテクニックは、そんな変わる恐れへ作用するとってもシンプルな方法です。
【1】「ポモドーロ・テクニック」
30年ほど前、イタリアの大学生が開発したと言われる、集中力を維持するとってもシンプルな方法です。
ポモドーロ・テクニックの効果
25分程度の作業時間と5分程度の休憩時間を交互に取ることで集中力を切らさずに作業を続けることができ、作業効率があがります。
かんたんに試せますので、作業効率があがる実感を持てることである種の成功体験を得ることができます。
効率アップとともに、億劫な気持ちを払拭することに役に立ちます。
ポモドーロ・テクニックのやり方
準備するものは、キッチンタイマーやスマホのタイマーです。
- 前段取りとして、やることをリストアップ
- 作業時間25分+休憩時間5分を1セットにして作業をこなす
- 終わった作業は、何ポモドーロ(セット)掛かったかを記録
記録の振り返りをやるととやる気アップに役立ちます。
コツとしては、集中を途切れさせそうなことを避けるため、雑念やふと思い出した作業には手を付けずとりあえずメモしておきます。
そのメモは休憩中か、あとで処理しましょう。
【2】「失敗イメージ法」
正式な名称はわかりませんが、当ブログでもご紹介している方法です。
【たった4ステップ】先延ばし癖をやめて仕事の成功率を上げる方法
最悪の事態をイメージすることで、それを回避するために行動をするという方法です。
失敗イメージ法の効果
人間は、失敗することが怖くてはじめの一歩が出ないということがあります。
ではその失敗とは?というと、漠然としていて具体的にはわかっていない。
わからないから怖い。という負の循環の中に居ます。
そこでできるだけ具体的な失敗を想像することで、本能的な恐れを払拭するというものです。
失敗イメージ法のやり方
これからやろうとしている仕事の最悪な結末を、できるだけリアルに想像します。
次に最悪な結末に至る、具体的なプロセスを想像します。
想像した失敗に至る原因のなかで、決定的なものに対策を講じます。
対策を講じたことで、失敗確率が下がるばかりか恐れからはじめの一歩が出ない自分の背中を押すことができます。
【3】「ベイビーステップ」
ベイビーステップとは文字通り、赤ちゃんのいっぽ。本当に小さな一歩という意味です。仕事は小さな単位にわけると、ぐっとやりやすく感じるものです。
ベイビーステップの効果
ひとは自分にとって大きすぎると感じる目標には、失敗する恐れから二の足を踏むものです。
そこで仕事の単位をすぐにでも実行可能な小さな単位に分解して、徐々にするめることで大きな目標に気持ちが折れてしまうことを回避します。
ベイビーステップのやり方
できれば先輩や上司など、仕事の全体が見えている人に分解してもらうのが効果的ですが一人でもできます。
準備するものは、付箋紙やメモ紙など書きなぐる事ができる紙。
最近は、ポストイットアプリなんかもあります。
準備ができたら次の手順で、作業を細切れにして見ましょう。
- やるべきタスクを順序や粒度を気にせずどんどん書き出す
- 書き出した作業を見直して「Aさんにメールする」とか「見積書を出す」のように「〇〇を☓☓する」といえる程度まで分解する
- 作業の前後関係を考えてどこから手を付けるか決める
- 決めた順に実行する
メールを出す、議事録を書く、データをまとめる、上司にレビュー、ect…
分解した作業を眺めると、一つ一つの仕事は案外すぐにやれることばかりに見えるはずです。
これだけでも、心理的な負担がぐっと減って感じるはずです。
そのタスクを黙々とやり続ければ、はじめはとってもやりきれないと思えた、大きな目標のゴール付近までいつの間にか来ていることに気が付きます。
詳しいやり方は関連記事:【目からうろこ】仕事が面倒に感じたらやるシンプルなテクニック
【4】「5秒ルール」
やる気があるから、行動できる。普通はそう考えますよね。
でも実は逆なんです。行動すると、やる気が出る。
5秒数えてとにかく始めてしまえ。というのが5秒ルールです。
5秒ルールの効果
どうにもやる気がでなくて、仕事が手に付かない。
そんなとき、とにかく手を動かし始めることでやる気を出させる事ができます。
5秒ルールのやり方
やり方は、やらなきゃと思ったら5,4,3,2,1とカウントダウンで始めてしまう。
これ以上ないくらいシンプルですね。
やらなくていい理由、やれない理由を脳が作り出す前に体に作業を始めさせましょう。
【5】「脱完璧主義」
これはテクニックというより、考え方です。
完璧に準備が整うまで、完璧に考えがまとまるまで、完璧にデータが揃うまで
完璧な結果が得られるまで…。
うるさい、早くやれ!
脱完璧主義の効果
はっきりいえば、完璧主義も失敗を恐れるがゆえの言い訳です。
最終的に成果を得たければ、たくさんの試行をしたもの勝ちというのは自明です。
誰だって、一発で完璧な結果を決めることは不可能です。
脱完璧主義によって、失敗してはいけないというマインドセットから抜け修正主義で成果に近づくことができます。
脱完璧主義のやり方
途中のものを他人に見せられないというマインドを捨てましょう。
時間効率を考えれば、プロトタイプやドラフト版を一旦作ってたたき台としてワイワイと修正しながらやるほが圧倒的に早い。
プロトタイプにいくら不具合があっても、最終的に良いものが仕上がればそれが正義です。
Windows95は、リリース当時3000ものバグが有ったといいます。
それでも私達の世界は、はじめは不完全だったWindowsでこんなにも変わってしまいました。
修正主義こそ正義。
まとめ
先延ばしするというこは、自分の成長を自分で止めてしまっているのに等しい。
変わらないことは心地が良いのです。
その心地よさに負けては、あなたの成長はありません。
今回ご紹介した方法は、どれもとってもシンプルなものばかりです。
どれか一つでも試してみて、自分の人生が少しずつ変わっていくのを実感してください。