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社会人は成長しないと終わる
いま会社であなたは、若手、中堅、ベテランどれに属しているでしょうか。
若手なら、先輩を真似て一刻も早く戦力になりたいと思っているかもしれません。
中堅なら、そろそろ自分のスタイルで仕事をこなし自分の価値を示しているかもしれません。
ベテランと呼ばれるあなたなら、これまでの経験を活かして後輩の面倒も見ながら上司の片腕として社内で知名度も上がり昇進の機会を射程圏内に収めているかもしれません。これまでの経験で、毎年同じくらいの成果なら簡単に出せるようになっていることでしょう。
ですが本当にそれで大丈夫でしょうか?
いまや日本企業では45歳早期退職を促す制度が話題に登っています。
あなたの成長がもし自社や部門に特化したテクニカルスキルだけに偏っていると感じたらそれは危険のサインです。もしあなたが、個人事業主という立場なら言うまでもないことですね。

成功するためにできる唯一のこと
皆さん最終的に仕事のゴールには「成功」の2文字を抱いて奮闘していますよね。
ではそのために必要なことは?
多くの成功者の事例をみるとその傾向は
成功した数=試行回数✖️成功確率(=実力✖️運)
と考えて良さそうです。
ですが、悲しいかなサラリーマンの場合は会社のリソースを預かって戦う以上、実際に多くの試行回数をこなすことは許されません。では成功確率を上げる必要がありますが、運をコントロールすることはできない。
となると、できることはあなた自身の実力を上げることだけです。
あなたの価値は目減りしています
それから、あなたの価値についても考えてみます。
あなたは年々仕事を覚え、これまでに経験した仕事なら難なくこなすことができるようになったかもしれません。新人の頃は一日かけてもできなかったことが、いまなら2時間もあれば完璧にできるなんてことはたくさんあるでしょう。
一方で、あなたについての周りからの評価はどうでしょうか。自分で実力がついたと思っている程には昇給やボーナスの査定が良くないと思えることはありませんか?
それはあなたの成長が周りの期待に追いつかず、相対的にあなたの価値が年を追うごとに目減りしている証拠です。現状維持では、実質目減りなのです。
カテゴライズされるな
大学受験を切り抜けけてきた方は特に、自分が文系か理系かでやるべきことを切り分けている傾向が強いように見られます。
受験のために決めたカテゴライズがまるで天命であったかのように、「文系だから(理系だから)〇〇は苦手」というアレです。これから何かを学ぶのに老若男女も文系理系も関係ありません。
この手のカテゴライズはあなたを十把一絡げ処理にする側の論理で、あなた自身の価値やアイデンティティとは無関係です。忘れましょう。
それに学ぶことに早すぎるも、遅すぎるもありません。
ですが、どうせやるなら早い方がいいことは明白でしょう。
先程の公式の示すとおり、早いうちから成功確率を上げることができれば、高い成功確率で試行回数をこなす事が出来る。従い生涯で従い成功する回数は増える。
若いうちの挑戦と失敗は、仮に失敗しても多くの場合で励ましを持って周りから評価されますし失敗から学ぶ事ができます。
社会人なら全員学ぶべき事がある
では、自分を成長せさせ「実力」をつけるにはどんなテーマがあるのでしょうか。
職業の人であれ、共通して学んでおくべき分野があります。
私が考えるトップ5は
- 英語
- 会計
- マーケティング
- ロジカルシンキング
- プログラミング
です。
ただしこれらテーマを勉強するスタンスというのが大事だと思います。
あなたは、すでに何かのプロとして働いているわけですからこれらのテーマの専門家になる必要は全くないのです。
これらの知識を結構使いこなしている、ヘビーユーザーくらいに成れれば充分以上だと思います。
英語
これから必須のスキルですが、構える必要はありません。
まずは「通じればいい」くらいのレベルからはじめましょう。
日本の英語教育を受けてきた影響からか、語学に対して「正解/不正解」のスタンスで100%正しくなければダメと考えている方が非常に多いようです。
私の住んでいるタイでは、コンビニのおばちゃんでも英語を喋ります。ただし文法も発音もメチャクチャです。だけど欧米人観光客とは、それなりに通じて商売が成り立っています。
これは極端な例かもしれませんが、仕事で使う英語だからといって臆する必要はありません。
学んで、使って、改善するということが大切です。そうお得意のPDCAです。
会計
会計とはいま自社がどういう健康状態かを知る「財務会計」と、これからの自社がどのように利益を創出するかを戦略的に考える「管理会計」とに分けられます。
まずは財務会計から学ぶのがよろしいかと思います。企業で働くにせよ、個人事業主として生計を立てるにせよ自社の経営状態がどうなっているか知ることは大変重要です。
利益が出るってどういう意味か、キャッシュと会計上の利益の違いとは?を知っておく事で自社はもとより取引先とのビジネスの見え方が変わります。
ここでも繰り返しますが、あなたが会計士や経理担当ではないなら数字オタク的な勉強は必要ありません。
勘定科目を暗記したり、計算力や電卓技を磨く必要なんてまったくなしです。ですが自社のPL、BS、CSくらいはサラッと見れるようになりたいですね。
関連記事:【これでOK】経理部門じゃないビジネスマンのための会計【財務3表】
マーケティング
ドラッカー曰く「マーケティングは、販売を不要にすること」だそうです。
あくまで理想的にはと言うことでしょうが、言わんとするところは顧客を理解して製品やサービスを作れば顧客の方から売ってくれと言ってくるということでしょう。
あらゆる企業が製品開発をマーケティングとリンクして考えています。マーケティング戦略の下に製品戦略を置くトレンドも見受けられます。
また個人として考えても、マーケティングの考え方を理解する事で商品としての自分の価値の出し方が分かります。
ロジカルシンキング
問題解決に使えるだけでなく、物事を体系的に理解して伝えることができる様になる技術です。
日本人は特に苦手と言われていますよね。
どのポジションにいる方でも、今やるべき課題が、あまりにも複雑に見える、どこから手を付けていいのかわからない。
そういう傾向のある方は、まずはロジカルシンキングの考え方に触れ実践してみることをおすすめします。
自分は深く考えると思っていても、全体からすると些細なことに思考がぐるぐる巡っているだけということがよくわかります。
プログラミング
自分でゴリゴリとコーディングする職業でないにせよ、繰り返しの多いちょっとした作業を自動化することができれば自分の時間を確保できます。
さらには、プログラミングを知ることで世の中に出回っているサービスがどのように組立てられているかザックリ理解する事ができます。
知らないが故に、いまやタダでできるような事を高い価格でつかまされていませんか?それって自社開発する必要ありますか?ベンダーの見積に意見が言えますか?
さあ始めましょう
すでに何かに職に就いている方は、これらそれぞれを極めろとは言いません。
しかしせめて入口の前に立って、入門編程度の知識を得ておく必要があると思います。
そうすることで、いますでに得ている現職の知識と掛け算で見える世界が違ってきます。
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