この記事を読んで少しだけ人生を変えるのに必要な時間は約 5 分です。
やりたいことがあるけど、それはいつか時間ができたやるつもり。
やらなかきゃならない仕事があるけど、まだ準備ができてないから始めない。
そうやっていつもいつも、やらなきゃならないとわかっている事を先延ばしにしていると自覚していませんか?
人間には生まれながらにいくつかの思考の癖があると言われます。その中でも「できる人」と「できない人」分ける、いわば成功の足枷になっている思考が先延ばし癖です。
仕事の成功率アップと先延ばし癖を同時に攻略する
成功した人とそうでない人の違いは、やるべきことを先延ばししたかしなかったかの違いといってもいいでしょう。
じゃあそんな先延ばし癖を、たった4ステップでやめられる方法があります。と行ったら知りたいですか?
今回ご紹介するのは先延ばしをやめるだけならず、仕事の成功率もあげてしまおうというシンプルだけどちょっと目からウロコ系の方法です。
ポイントは、先延ばしをする人が本当に嫌なことは何なのかを理解することです。
先延ばし癖がやめられない原因とは?ホントは怖い現状維持バイアス
現代人の毎日は、小さな選択と決断の連続です。
あなたの現在は、過去のあなたの選択と決断の結果として成り立っているわけです。
一方で太古の人類の祖先は、保守的な選択をした集団が生き残った哺乳類の子孫です。そのためか元来ひというものは、保守的な性格を持っています。
知らない食べ物より、知っている食べ物。知らない道より、知っている道。結果のわからいないものを嫌い、わかっているものを選ぶ傾向があるのです。
それが生き残り戦略だったわけです。
現代の私達もその戦略の記憶を受け継いでいます。
まだ見ない未来より、いま目の前にある現実を肯定的に捉えてしまいがちです。
もっといえば人間は先の見えない恐ろしさから、なんだかんだと理由を探して新しいことに着手するのを先延ばしているのです。
たった4ステップ先延ばし癖の撃退法
この恐怖を取り除くのが、今回の方法のポイントです。
具体的には、次の4つのステップになります。
ポイント
- 最悪の結末を想像する
- その結果に至るプロセスを逆算で想像する
- 対策を考える
- 対策を実行する
最悪の結果を想像する
いまあなたが取り掛かっているプロジェクトの、最悪の結末って何でしょうか。
考えるのも嫌になりますが、考えないでいることがかえって恐怖を増幅させてしまうのです。
たとえば
「納期の3ヶ月前にすでに予算オーバーだと気がついたが、まだ半分も進捗していない。担当者のAさんも、くたびれ果てていて休みがちだ。」
というのはどうでしょうか。
もちろんケースバイケースですが、エンジニアであるわたしのよく出くわす最悪の結果はこのようなものです。
できるだけリアルに想像してみるのがコツです。
失敗に至るプロセスを逆算する
野村克也氏いわく「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」プロの世界では失敗するにはそれなりの理由があるという意味です。
あなたの仕事においても、失敗するにはそれなりの理由があり、それは時間の経過とともに増大し、一方で対策を講じる時間はどんどんなくなっていきます。
次のステップは、最悪の結末になるまでを逆算して失敗の原因を見つめける作業です。
さきほど予想した、あなたの仕事の最悪の結末に至るまでのプロセスを現在まで逆算してみましょう。
とはいえ、いきなり全部のプロセスを遡るのは難しいでしょう。
そういうときは、残り4分の1くらいの時点、残り半分くらいの時点を想像します。
そしてその時どんな失敗の原因があるかを想像するのです。
しかもできるだけリアルに。
考えたら本当になりそうで怖いと思うでしょうが、むしろそうさせないために考えるのです。怖がらなくても大丈夫。
先程のわたしの例なら
残り4分の1時点:予算オーバーと進捗遅れが顧客の知るところとなって対応に奔走
残り半分:業務委託先が仕様変更による進捗遅れを理由に追加予算を求めてきた。まだ時間も予算も余裕があるが仕様変更はこちらの都合なので追加予算を承認した。
というように考えました。
失敗の対策を考える
ではこの失敗の原因について、対策を考えましょう。
できるだけリアルに想像しようといったのは、漠然としていては具体的な対策が考えられないからです。
わたしの事例ですと、どうやら初期の仕様が甘かったために途中で追加予算を投入する必要があったと考えました。
この場合、少々着手が遅れてもできるだけ変更のない仕様を作る。
もしくは、早いうちにプロトタイプをつくりそれをたたき台に詳細仕様を詰める。ということが考えられそうです。
また、もしプロジェクトの進捗に予想より遅れが生じたらごまかしたりせず顧客に丁寧にご説明するというのも対策として必要でしょう。
対策を実行する
あとは、対策を実行するのみです。
このようなプロセスで、失敗を回避するための手段を具体的に考えると否応なしに手を打たなければと思えるはずです。先延ばしなどしている暇は、どこにもありませんよね。
まとめ
失敗が怖くて結果を知りたくないから、どうにも仕事に着手したくない。
そんな心理に手を打って、先延ばし癖を脱する方法をご紹介しました。
ポイント
- 最悪の結末を想像する
- その結果に至るプロセスを逆算で想像する
- 対策を考える
- 対策を実行する
の4ステップでした。
先延ばししたところで、良い結果が得られるわけでもありません。
もしあなたにも、心に引っかかっている仕事があるようなら是非試してみてください。