この記事を読んで少しだけ人生を変えるのに必要な時間は約 9 分です。
今回はデジタル派のための書いて考えるためのアプリ、『ThinkSpace』のご紹介をします。
自由に書いて考えると効率がいい
僕たちビジネスパーソンが、成果を出すためには「考える」ことが必須のスキルですね。
- 新商品のアイデアを出さなきゃならない。
- 問題解決の糸口を探している。
- モヤモヤしている頭の整理をつけたい。
考える場面は、毎日本当にたくさんあります。
脳科学の分野の研究によると、考えるときは手や指を動かしながらやると効率が良いと言われています。
体験的にも紙とペンをつかって、書きながら考えるとふとひらめいたりするというのはよくありますよね。
デジタル派のための書いて考えるアプリThinkSpace
書いて考えることは、発想を広げたりまとめたりに役に立つとわかりました。
でも紙のノートやスケッチブックを持ち歩くことをやめたデジタル派はどうしたら良いでしょう。
そんなデジタル派の僕が、考えるためのデジタルツールがないものか探し回ったて行き着いたツールがあります。
今回ご紹介する『ThinkSpace-すごいアイデア帳-』です。
これは手書きノートアプリではなく、書いて考えることに特化した機能が凝縮されています。
ここ10年近く数々の手書きツールを試した僕の中では、書いて考えるためのアプリの決定版です。
出典:App Store より
ThinkSpaceの機能と使い方
ThikSpaceはキャンバスという白紙の上で作業することができます。
ThinkSpaceのキャンバス上で使える基本的な機能は次のとおりです
ThinkSpaceの機能
- 手書き
- テキスト入力
- 付箋(カード)
- 線でつなぐ
- ブラウザ
- 画像の貼り付け
- 考えるための各種フレームワーク
順にご紹介します
ThinkSpaceの使い方1 手書き
キャンバスには直接手書きをすることができます。ApplePencilを使えば、紙に書くように自由に書くことができます。

新規のキャンバスはただの一枚の紙のよう

Applepenceilを使えば手書きではストレスなく書ける
キャンバスは、ピンチイン、ピンチアウトでかなり広い範囲を使う事ができますからどんどん書きなぐってもスペースが足りなくなる心配はないでしょう。

画面をピンチイン、アウトで模造紙のような広い紙のように使える
ThinkSpaceの使い方2 テキスト入力
もちろん手書きではなく、テキスト入力も可能です。
アイデアを広げる際は、手書きのほうが発想が出やすいのですがテキストは情報を整理する際などは見やすく、情報の密度を上げることができます。手書き派の僕も場面場面で使い分けます。

テキスト入力にももちろん対応
ThinkSpaceの使い方3 付箋
カードと呼ばれる、ボックスの中に手書きやテキスト入力ができます。
これの何が良いかというと、ブレストのように書き出したアイデアをグルーピングしたり移動させながら仕分けたりするのに便利です。

カードへも手書き、テキスト入力とも可能
ThinkSpaceの使い方4 線でつなぐ
上記のカード同士を線や矢印でつなぐことができます。この機能を使えば、マインドマップやフローチャートを描くことが簡単にできます。
この機能は個人的に一番気に入っています。
カードから線を引き出すと、自動的に線の先にカードを挿入してくれるのでストレスなくアイデアを出すことができます。
この機能を使うと、マインドマップもサクサク書くことができます。
マインドマップの専用アプリはたくさんありますが、どれもテキスト入力機能しかないものが多く手書き派の僕としてはずっと不満でした。アイデアを出すことに集中したいので、キー操作のストレスなどが少ないのは本当に助かります。
僕にとってはかゆいところに手が届きすぎです。

カードは自由にレイアウトして線でつなげる
ThinkSpaceの使い方5 ブラウザ
ThinkSpaceには、ブラウザが搭載されています。
手書き系アプリの中では、非常に変わった機能です。
アイデア出しの調べ物は、もちろんこのブラウザからできます。
リンクをそのまま貼り付けるだけでなくブラウザのスクリーンショットも、直接キャンバスに貼り付けることもできます。
驚くことに貼ったスクリーンショットをタップすると、ブラウザに戻ってそのサイトに飛ぶこともできるのであとで見直すのも簡単にできます。
このあたりは、デジタルならではですね。

ブラウザ画面やリンクを貼り付け、貼り付け画面からリンク先に飛ぶこともできる
ThinkSpaceの使い方6 画像貼付け
カメラロールから、画像を選択して貼り付けることができます。
資料として集めた画像を貼って、アイデアを書き込むといった使い方できます。
画像を貼ることで、情報量が上がりますので他の人とアイデアを共有するのにとても重宝します。

カメラロールから直接貼り付けられ取材資料を共有することもできる
ThinkSpaceの使い方7 考えるための各種フレームワーク
書いて考えるフレームワークというのは、先人たちがデジタル以前からたくさん作ってくれています。
場面によってはオリジナルの方法を開発するより、先人の知恵を拝借するほうがはるかに効率がいいこともたくさんありますね。
ThikSpaceにはそんな先人たちの作った、優秀フレームワークがたくさん標準搭載されています。この機能も他のアプリには見られない、ThikSpaceの大きな特徴です。

あの大谷翔平が自分の未来を描いたマンダラチャートも掲載
2021年6月現在でデフォルトで入っているフレームワークは28種類です。
主なフレームワーク
- マトリックスメソッド
- SCAMPER
- シナリオグラフ
- 前提逆転法
- マンダラチャート
- SWOT分析
- 他全28種
またご自身のオリジナルのフレームワークを、フレームワークエディターでアプリに登録して繰り返し使うこともできます。
お試し版でもフル機能が使える
ThinkSpaceの嬉しいポイントがもう一つ。
新しいキャンバス2枚までは、すべての機能が使えて無料です。
もしキャンバスを増やしたければ、サブスクで年間1700円となります。
僕はあっという間に2枚の無料枠を使い切って、年間契約してしまいました。
ThinkSpaceをフル活用するためのグッズ
目的を考えると、ThinkSpaceは大きな画面で使うものです。
iPhone 版も存在しますが、できればiPad+手書きをおすすめします。
ペーパーライクフィルムを貼った、iPadにApplePenceilが最強のパッケージだと思います。
まとめ
ものを考えるときのスタイルは、人それぞれです。
大学ノートにはじめからきれいに書く、付箋にたくさん書き出す、ワードやエクセルなどにテキスト入力する。
ThinkSpaceは、これらどのタイプの方にも合うアプリです。
福島原発事故のメルトスルーを事故2日目には言い当てた、伝説のコンサルタント大前研一氏(現ビジネスブレイクスルー会長)。
聡明かつアイデアの宝庫のような大前氏のアイデア出しのツールは、グリッドのないA3の紙だそうです。
左下から右上に向かって広げるようにアイデアを書いていくというのがその方法だそう。
僕も、もともとはマス目のない大きな紙に書くほうがアイデアが出やすいと感じていました。
逆にエクセルのようにマス目が決まっていると、発想を制約しているようにも感じます。
ThinkSpaceはどこまでも広げられる空間に自由に書いて、貼り付けてつなげる事ができる考えるための空間です。直感的でキー操作などが少なくて、アイデア出しに集中できることも気に入っています。
僕はほぼ毎日、デスクだけでなく、移動時間や会議の内職にこの考えるる空間の没入してアイデアを練っています。
みなさんも、最強の考えるる空間を是非手に入れてください。