海外赴任

【赴任前に知りたい】タイ駐在員生活の実際 【収支 生活費も公開】

10月 15, 2019

この記事を読んで少しだけ人生を変えるのに必要な時間は約 11 分です。

バンコクの夜景

今現在、コロナ禍で渡航もままならない状況ではありますが、タイではなんとかニューノーマルな生活が確立しつつあります。

入国後の隔離などもあり、通常とは異なる赴任の始まりとなりますがタイ生活をスタートするにあたって知っておきたい知識をまとめました。

コロナ以前にまとめたものではありますが、隔離解除後の生活をイメージする参考にしていただけるものと思います。

関連記事:【コロナ禍最新】 これからタイ駐在するひとが持ってくるべきものとは?【9月末時点】

タイ生活の始め方 衣・食・住

ついにタイでの生活開始です。日本人駐在員にとって最も暮らしやすい国は間違いなくタイだと思います。
暮らしぶりに対して、コストの安さと質の高さは本当に驚くレベルです。任期が終わるころ、皆帰りたくないと言う理由もわかります。

では、その暮らしぶりをご紹介します。

余談になりますがここだけの話、駐在すると時間の余裕ができます。帰国後見違えるスキルを身に着けるためにいまから学びを始めてはどうでしょうか。

たとえば、技術系のあなたもマーケティングなんかどうでしょう。オンラインならどこにいても学びを開始できますね。
駐在期間に社会人必須スキルを動画で学ぶ ▲いまなら新規学生割引も▲

【衣】  掘出し物を探せば相当楽しめる

準備編でも書いていますが、年間を通して30度前後のこの国では夏服以外いりません。

私は自宅ではTシャツ、短パン、ビーサンで年中過ごしています。どういうわけか、観光客の多いパタヤなどでは冬服を売っている高級店があったり、ユニクロには日本の秋頃になると冬服が並びますが・・・。誰が買うんでしょうかね。

コストを抑えるには、ローカルものが一番です。ローカルデパートでシャツが100バーツ程度から買えます。

少し質を上げたければ、ユニクロ、無印良品、H&M、GAPなんかもちゃんとありますのでご心配無用です。

ただし、タイでは海外ブランドということで若干高めの価格設定で日本の価格を知るものとしては割高感があります。

実は、安物ばかりでもありません。日本で買えないものがタイでは簡単に手に入るということもあります。
例えば、Converse。日本ではコンバースジャパンが運営していますが、タイで販売されているのはConverse USAの商品で日本の製品と全く違うのです。

友人のアパレル社長がタイに来た際は、Converseのチャック・テイラーモデルを色違いで大量に買い込んで帰っていました。

【食】和食は問題なく食べられます でもタイフードも試して

食は最も気になるところではないでしょうか。独特の匂い、味付け、やたら辛いものや激甘の飲み物など。なにせ、タイ料理といえば癖の強いものが多い。

日本にもタイ料理レストランはありますが、日本人向けのアレンジになっていますから本場とは随分違います。
本場は日本のタイ料理レストランとは比較にならない癖の強さです。

これを食べ続ける事ができるのか?結論を言えば「慣れ」ます。なんて言ってしまうと身も蓋もない話ですけど。毎日食べていると、不思議と慣れてくるものです。

とは言え、私は赴任当初は日本のレトルトに随分と助けられました。

リハビリ期間だと思って、引越荷物にはたくさんの缶詰やレトルトを入れておくべきでしょう。

徐々に慣れていくのが一番だと思いますが、その方法としておすすめなのがデパートのフードコートです。

ご存知カオマンガイやクイッティアオ、パッタイ、カオパットなど大抵の定番メニューが数十バーツで食べられます。

完全にタイ人向けの味付けになっていますが、価格が安いのであれこれとチャレンジすることができます。

フードコートの利用法

典型的なフードコートのシステムは、

  1. 入り口のカウンターでプリペイドカードを購入(金額も自分で設定できる ひとりなら100バーツで十分)
  2. 各お店で注文の際にそのカードで支払う
  3. 余ったカードは、帰りがけに同じカウンターで返金

というものです。

バンコクには日本食レストランが本当にたくさんありますが、あえてランチにはフードコートのタイ料理を試してみてはどうでしょう。

自炊は決して安くないけど

奥様は、家族のために日本食を手作りしようとお思いのことでしょう。

タイには日系のスーパーがたくさん出店していて、タイの食材に混じって日本の食材も売っています。ですが日本の食材や調味料は、価格3.5倍だと思ってください。

今現在の為替で1バーツ3.4円程度ですが、だいたい¥をバーツに書き換えた数字で売られています。例えばカップヌードルが150バーツ(約530円)という感じです。

日本の感覚で節約のつもりで日本食を自炊するって、案外高くつくと理解しておいたほうが良いでしょう。

とはいえ、やはり奥さんの手料理食べたいですよね。

ちなみに和食を自炊するバンコク駐妻の最強の味方と言えばフジスーパーさんです。

参考:フジスーパーちらし

【住】  タイの住宅事情=信じられないハイクオリティ

一概には言えませんが、バンコク駐在だとBTS沿いにお住まいの方が多いようです。

トンローやプロンポン駅の周りは日本人の向けの住居がたくさんあります。準備編で申し上げたとおり、2ベッド100平米、プールやジム付きの物件は普通レベルです。日本では考えられない質ですね。

本来の家賃は10万バーツ近くするような物件もありますが、会社から家賃補助があるため満額自己負担されている方は少ないようです。

詳しく聞いたことはありませんが、私の感覚では手出し1−2万バーツといった具合でしょうか。ちなみに私は手出しゼロです。

お子さん帯同の場合、学校の問題があります。バンコクとチョンブリ県のシラチャに日本人学校があります。お勤め先の住所によって入学できるかどうか決まるそうです。

バンコク校はちょっと郊外にありスクールバス通学の子供が多いようです。バンコク名物の渋滞にハマって、帰宅が遅くなることも多いとか。

またクラスメイトが近くに住んでいることも少なく、日本のように放課後に近所の公園でみんなで遊ぶということもできないと聞きます。お子さんにとっては、少し可愛そうな気もしますね。

参考:泰日協会日本人学校

祝日 禁酒日に注意

タイの祝日の多くは、仏教関係の日と王室関連の日です。
仏教関係の休みは、毎年日付が変わるのですが主な休みは次のとおりです。

1月1日 元旦
2月中頃 マカブーチャ(禁酒日)
4月6日 チャクリー記念日
4月中旬 ソンクラーン(水掛けまつり、3−5日程度)
5月1日 レイバーデイ(企業のみ 学校は通常通り)
5月4日 ワチラロンコン国王戴冠記念日
5月6日 ヴィサカブーチャ(禁酒日)
6月3日 スティダー王妃誕生日
7月上旬 アサラハブーチャ、カオパンサー(禁酒日、2日間)
7月28日 ワチラロンコン国王陛下誕生日
8月12日 シリキット王太后誕生日 (母の日)
10月13日 ラーマ9世記念日 (禁酒日)
10月23日 チュラロンコン大王記念日
12月5日 国家の日
12月10日 憲法記念日
12月31日 大晦日

タイの祝日の日数は日本とあまり変わらないのですが、飛び飛びが多いです。ですから企業、特に製造業が設定する大型の休みといえばソンクラーンと新年くらいです。※ちなみに、2020年はコロナ禍の影響でソンクラーンのまつりは中止となりました

また仏教関係の日は基本的に禁酒日となっていて、飲食店や食料品店ではお酒の販売ができません。
お酒メインのお店は、たいていお休みにするケースが多いようです。

こちらから日本を眺めているとGWにお盆、シルバーウィークにお正月と、日本って休み多いなあと感じます。

乗り物 公共交通機関は結構わかりやすい。でも注意が必要

タイは車社会です。鉄道もありはしますが、都心でも割とシンプルです。日本のような津々浦々までの鉄道網という感じではありません。
バンコク近隣での移動手段には次のようなものがあります。

外部記事:バンコクってタイ人は言いませんよ

BTS

バンコク市内を東西に横断する高架鉄道です。
シーロム線、スクンビット線の2路線あり日本人が立ち寄るような商業施設間をつないでいます。

運行間隔も短いですし、運賃も数十バーツ程度ですので大変便利です。
チケットは自販機か改札横のブースで購入しますが、いつも混雑しています。

日本のSUICAのようなプリペイド式のラビットカードの購入をおすすめします。300Bから購入できます(発行手数料150B,デポジット50B、運賃チャージ100B)

ちなみに、チケット自販機はお札を受け付けない謎仕様のものが主流です。列に並んで先頭に来たタイミングで、小銭がなかったショックときたら・・・。

外部記事:タイNavi バンコクの路線図

MRT

いわゆるバンコク・メトロ、地下鉄です。ブルーラインとパープルラインの2路線があります。

直接乗り入れしているわけではありませんが、BTSとはモーチット、アソーク、サラデーンで交差しています。

APLとは、マッカサンで交差してます。いずれも、一旦改札を出て歩いて乗り換えます。
チケットは、トークンと呼ばれるオセロの駒のような樹脂のチップです。日本にはない、ちょっと変わったチケットですね。

MRTにもMRTカードというプリペイドカードがあります。が、BSTでは使えませんのでご注意ください。

APL(エアポートリンク)

BTSパヤタイからスワンナプーム空港まで通じている高架鉄道がこのエアポートリンクです。

入国されて最初に乗る交通機関は、タクシーかこのAPLではないでしょうか。

こちらもトークンがチケットです。朝夕は通勤と空港行の乗客でかなり混みますので、並びに並んで乗りたいタイミングで乗れないこともあります。

APLトークン

飛行機に乗るときなどは余裕を持ってでかけてくださいね。

タクシー

タイのタクシーは、注意が必要です。

初乗り35バーツで、本来メーターを使えば100バーツもあれば市内は大抵のところまで行けるはずです。

ですが、世界一大きな駐車場と言われるくらい渋滞のひどいバンコク市内では行先によっては乗車拒否されたり、メーターを使わずふっかけてくるボッタクリ運転手がたくさんいます。

まずタクシーを止めたら、乗る前に助手席の窓から行き先を告げて乗せてくれるか交渉というのが作法になっています。

モタサイ

バイクタクシーです。小回りがきいて渋滞もすり抜けられ、安いのでタイ人はよく利用しています。私は危ないので乗りません。

オレンジのベストを着て待機している、100ccくらいのオートバイがそれです。このオレンジのベストは、ライセンス入れを兼ねているようで正規のモタサイである証拠です。(ナイトマーケットに売っているという噂もあり怪しいものですが)

料金も決まってはいるようですが、スクンビット沿いならBTS一駅で20から30バーツくらいの感覚です。

ソンテウ

これは上級者編
トラックの荷台を客席に改造した、ローカル乗り合いバスです。

料金が7,8バーツ程度と非常に安価で、タイ人の日常の足です。確かパタヤでは10バーツだったと思います。何れにせよ安いです。

同じところをぐるぐる周回していて、乗りたいところで乗って降りたいところで降ろしてもらう感じです。

トゥクトゥク

3輪バイクの後席を3人くらい乗れるように改造した、小型のタクシーです。

あらゆる路地に待機してますので、乗りたいときは行き先を告げて値段を聞きましょう。

お住まいのレジデンスのレセプションから呼び出してもらうこともできます。

トゥクトゥク同士は寄り合って待機していたりしてグループがあるのかもしれません、相互牽制が効いているのか感覚的にはタクシーよりボッタクリは少ない気がします。

GRAB

配車サービスです。最近は、旅行者もタイ人も駐在員もこれですね。アプリから、乗用車もモタサイも呼べます。

予め概算料金が見えるのも良いですね。以前利用したときは、BTSナナ駅の近くからスワンナプームまで365バーツでした。
優良なメータータクシーと同じくらいですね。

運転手付きのご家庭でも、休みの日なんかは気軽に使ってみてください。

タイ駐在員の家計収支 大公開

皆さんご興味のあるところだと思いますので、あくまで参考イメージとして我が家の場合を若干まるめて事例として公開します。
当然毎月若干の変動はありますが、大体こんなイメージだと思ってください。

タイ駐在員の毎月の主な支出

  • 家賃 0バーツ(7万バーツ補助)
  • 水道光熱費 7,000バーツ
  • 通信費、携帯 400バーツ(妻携帯代のみ、私の携帯は会社支給のため無料、固定インターネット家賃に含む)
  • 食費 25,000バーツ(週1回外食、その他自炊)
  • 教育費 12,000バーツ(授業料自己負担分、子供2人の習い事、英会話、空手、サッカーなど)
  • 医療費 3,000バーツ(日本の保険適用相当は会社負担、適用外の子供の矯正歯科代のみ)
  • 娯楽 10,000バーツ (夫婦2人分、私のゴルフ 月1ラウンド、練習代、妻 タイ語教室、ショッピング)
  • 運転手 2,000バーツ(チップのみ自己負担、運転手の給与は会社負担)

合計59,400バーツ
この他に年に数回の旅行をしますので、臨時支出をする場合があります。

関連記事:【東南アジアの楽天】駐在員がShopeeでお買い物してみた【タイ語不要】

タイ駐在員の収入

月収 130,000バーツ(タイバーツ建のみ)

月によりますが、差し引き6〜70,000バーツくらいは手元に残る感じです。
これが多いのか少ないのか、わかりません。すみません。

タイバーツ建てのほか日本の方の銀行口座には、日本での給与からバーツ建を差し引いた差額と諸手当、ボーナスが円で出ていますがほぼ手を付けることがありませんね。

さて3回シリーズで、長々とタイ赴任について書いてみました。

みなさんタイに赴任したくなりましたか?

今度は赴任中に行きたいリゾートについても書きたいと思います。

 

参考記事

タイ駐在が決まったらやること (準備編)

タイ駐在が決まったらやること(立上げ編)

タイから日本へ駐在員が送金する方法 かかった費用もご紹介

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
Bun

Bun

悩める若手ビジネスパーソンの強い味方になります。 現在タイ駐在員で某上場企業の管理職です。 ちょっと先輩社員として皆さんの悩みにホンネで答えます。 サラリーマンとして年収1000を超えるまでにやってきたことを公開しています。

-海外赴任

$

Copyright© 僕の人生の僕のブログ , 2025 All Rights Reserved.