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駐在員なら誰もが一度は悩むこと、それは手元に残ったバーツをどうするか?
過去には通貨危機にも見舞われたこの国ですから、リスクヘッジのために適度に日本円にしておきたくなりますよね。
今回は駐在員である私自身が、給料のバーツを日本へ送金した方法をご紹介します。
送金費用や入金までの流れがわかりますので、皆さんの送金に関するお悩みにお役に立てたら嬉しいです。
駐在員の悩み 手元に残ったバーツ給料をどうするか?
手元に残った給料のバーツをどうするのか?
現実的なチョイスといえば、次のような方法が考えられます。
残ったバーツの給料をどうするか?
- 仮想通貨で送る
- 市中で両替して現金を持って帰国
- 銀行で国際送金する
バーツで運用するという選択肢を除くと、上記の3つくらいになります。
銀行の国際送金は一番確実な方法
仮想通貨で送る方法は、送金のためにだけに口座を開くというのは面倒ですし非居住者の場合は非常に手続きが難しい。
現金で持って帰るのはコロナ禍以前ではよくやられていましたが、いまは帰国自体が容易ではありません。
結果的に、一番手軽で確実な方法は銀行での国際送金になるでしょう。
とはいっても、手数料がどれくらいかるのか?支店での手続きも、平日は難しい…。
実はタイの銀行アプリからだと、結構簡単に海外送金ができます。
アプリを使った送金方法
実際にタイの銀行アプリを使って送金するとどれくらいの費用がかかるのか、入金までどれくらい日にちがかかるのか気になるところ。
ということで、わたしのアユタヤ銀行口座から日本の銀行口座への送金をやってみましたので是非参考にしてみてください。
準備してこくこと
アプリから送金するのは案外簡単なのですが、事前に送金先の情報を調べておく必要があります。
事前に調べておく振込先情報
- 英語銀行名、支店名
- 口座番号
- 銀行 英語住所
- SWIFTコード
調べ方など詳しくは【駐在員必須】 タイから日本への送金方法 準備することは?手数料は?の記事に。
今回は、こちら を参考にSMBC信託銀行への送金の情報を準備しました。
アプリからの送金
では実際のアプリの操作をご紹介します。
今回使用するのは、アユタヤ銀行が提供するアプリKMAです。
国際送金の画面を開く
まずアプリからログインしたら”All Menu”から“SWIFT Transfer”を選択します。
通貨を選択して総金額を入力する
送金する通貨を選択します。今回は日本円なので”JPY”です。
送金額を入力すると、レートに合わせてバーツが計算されます。
送金先の情報を入力
金額を入力したら、先程準備した送金先の情報を入力してください。
”Beneficiary Bank's Information”とは振込先情報ということです。
Beneficiary Bank's Country : ”Search”メニューから日本を探して選択
Bank's Name :銀行名
Account Number:支店番号と口座番号を続けて入力
IBAN(If):日本の銀行は入力不要
Bank Code(SWIFTCode):振込先のSWIFTコード
Bank's Branch :支店名
Bank's Full Address: 本店の住所
以上が入力項目です。
手数料の選択
上述の項目を入力したら、手数料を送り手と受け手どちらが支払うかの選択です。
Charge Our は 送り手側が支払うという意味
Charge Share は 先方が支払う場合です。この場合は、入金額が手数料分差し引かれて入金されます。
今回はどちらも私自身あのでどっちでも良いのですが送り手”Sender”としました。
下の方には、手数料も入れた金額を計算してくれています。
送金相手の情報
ここまで入力したら「NEXT」で次のページへ進み相手の情報について入力します。
Sender Informatonは送り手の情報です。
”Select Purpose of Transfer” は 送金の目的です。
選択メニューから近い状況の説明を選択します。
確認作業と暗証番号の入力
ここまできたら、入力内容の確認と暗証番号の入力です。
うまく処理できると、通常の振込のときのようにレシートのデータがダウンロードされてきます。
手続き終了のメールを受信
手続きが承認されると、登録したメールアドレス宛に結果が送信されてきます。
問い合わせの電話などあるかと思いましたが、一切なく3日ほどで入金できました。
銀行送金にかかった費用は?
今回は10万円の対して送金に対して、タイの口座からは29,345バーツが引き落とされました。
明細は
今回の取引内容
送金額:100,000円=29,195バーツ
手数料:150バーツ
トータル:29,345バーツ
となりました。
現金を持って帰国するのと差額は?
もし市中で両替して現金を持ち帰った場合と比べるとどうなったか計算します。
当日の市中のレートはSUPER RICHIタイランドによると1円=0.286バーツでした。
仮にこのレートで10万円を購入すると、28,600バーツになります。
今回のトータル金額との差は、745バーツという計算です。
多額の現金を持って帰るリスクと比べ、この金額が高いか安いかは皆さんでご判断ください。
まとめ
今回は、タイの銀行アプリから日本へ送金する方法についてご紹介しました。
アプリは全面英語ではありますが、意外と簡単に送金ができることがおわかりいただけたと思います。
コロナ禍で、なかなか日本へ帰れないいまだからこそこの方法は覚えておいて損はないと思います。