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昇進の打診どうするか迷っている?
サラリーマンとして働く以上は、できるだけ高い職位で自分の裁量で会社を動かしたい。
だけど、会社にフルコミットしていいの?
上司へごますりとか嫌だ!とか思いませんか。
実際に出世すると、自分の裁量の幅が広がるほどに仕事のしやすさと会社に対する貢献を実感できます。
当然、給与も上がりますしうまくすると自分の時間も増えます。
どうせすぐに辞める会社だから、出世なんてしなくていいなんて思っている方。
出世できるならすればいいじゃないですか。やめたければその後でもいい。
責任が増えるから、今の上司をみていると大変そうだから昇進なんかしたくないという方。
そんな心配は出世してからしましょう。
今回は「出世は男の本懐」とばかりに、私の身の回りの出世していく人の特徴、私自身の経験からサラリーマンが会社で出世する方法7選をお届けします。
とはいえ、逆に昇進したくないという方には以下の関連記事はどうでしょう
上司が思う昇進させたい部下の特徴
先に結論から。
出世するためには、何をすればよいのでしょう?
「出世のために働くことをやめる」のことです。
上司へのおべんちゃらに必死だったり、後輩や部下を踏み台にしてどうしても成果を出したい感じが見え見えのひと。
出世のためと必死な感じが端々ににじみ出てしまっている方をたくさん見かけます。
ですが、はっきり言ってそれは逆効果です。
出世は最も点を稼いだものが勝ち、というルールのゲームではありません。
最も自己犠牲を払ったものに対する報酬でもありません。
出世とは今のあなたの職責が、あなたの成長によって小さすぎるものになったとき脱皮するような現象なのです。
では誰がそれを判断するのか?
もちろん上司です。具体的には2つ上の上司です。
出世や昇進とは、あなたが本当に成長したかどうかは問題ではなく、それは2つ上の上司がそう判断するかどうかという問題なのです。
では、2つ上の上司があなたの成長を認めてくれる方法はないのでしょうか?
あります。
わたしなりに部下を評価する上で考えていること、それからわたし自身がやってきたことを次の7選にまとめてご紹介します。
お急ぎの方へポイント7選
- 2つ上の上司のKPIを考える
- 自分の立場を脇において考える
- 仕事は自分の能力を示すためにあるのではない
- 最速で着手する
- 上司へは頻繁に報告する
- 成果は後輩に譲ってしまおう
- 失敗は自責で
【1】2つ上の上司のKPIで考える
あなたの仕事の成果が本当に価値を生んでいるか、社内的にはどうやって決まっているのでしょうか。
それは、あなたの仕事があたなた上司の上司の成果につながっているかどうかによります。
今あなたの取り組んでいる仕事は、あなたと2つ上の上司にとっては別の意味を持っています。
目的は同じですが、目標が違う。
つまりKPIが違うのです。
例えばあなたが営業担当だったとして、あなたのKPIは今期の売上目標を達成することだとします。
ですが、あなたの上司の上司は部門全体で売上を達成することは当然、その上で一定コストでその売上を実現して利益を出すことです。
あなたが、自分の評価をあげようと、必死に経費をつぎ込んだあげくやっと売上を達成したところで、上司の上司としてはKPIを達成できないかもしれません。
がんばって売上を達成しても「何やってくれてんの?」になるわけです。
あなたが課せられたKPIの表面だけでなく、2つ上の上司のKPIを考えて行動しましょう。
【2】自分の立場を脇において考える
2つ上の上司から、プロジェクトチームやタスクフォースのような部門横断のチームに呼ばれたことはありませんか?
このときあなたは、自部署の利益代表者として参加しているのではありません。
2つ上の上司のスタッフとして、ひとつの目的のために参加しているのです。
このような状況では、一旦自分の立場や専門性を脇においてブレインとして振る舞うべきです。
自部署の都合や、言い訳を全面に出しては全くの期待はずれです。
たとえ自分の仕事を否定することになっても、タスクフォース一員としての立場では甘んじて自部署への批判も受ける覚悟で行動しましょう。
またこういうシチュエーションでは、「言うべきは言う」の態度で自分の意見ははっきり述べましょう。
無用な忖度は、かえってあなたの評価を下げます。
【3】仕事は自分の能力を示すためあるのではない
サラリーマンの能力は、当然仕事の中で評価されるものです。
上司だって、能力の高い部下を好みます。
ですが、能力を示さんがために仕事をやたらと難しく盛ってみたり、この仕事は自分にしかできない仕事だ感を出してみたりしていませんか?
仕事は、あなたのためにあるのではありません。
特別なアプローチも変化球も必要ないので、オーソドックスに成果を出し続けるこれが能力を示す最も手っ取り早い方法です。
逆に、失敗や不手際を上司にバレずに挽回するために会社のリソースをどんどんつぎ込んでいたりしませんか?
これは最も避けるべき行為です。
上司の前で潔く負けを認める。仕切り直しの策を上司の承諾の上すすめる。
これくらいのことがさらっとできる部下こそ、本当に信頼に足る部下と言えます。
関連記事こちらもうどぞ:【人たらし】謝れる大人は組織で得をする【モテる】
【4】最速で着手する
上司も人の子です。アタナに仕事を振っているときも、ズバズバ決めているようで実は大いに迷っています。
本当にこの仮説があっているか、一刻も早く知りたい。間違っていたらすぐに方向転換しなければ・・・。
上司も不安なのです。
そんなときに、グズグズと講釈ばかりで前に進まない部下と、朝令暮改をもろともしない部下とどちらが良いか?
着手しない課題に結論は出ません。学校のテストではないのだから、何でも一発で正解にたどり着く必要はないのです。
仮説検証の試行回数を増やして、同じ時間でもより多く仮説を修正したほうが良い結果に近づくに決まっています。
そのためには、最速で着手することです。そしてそのアクションを上司に見せることです。
最速で着手の具体例は、「復唱する」ことです。
上司の指示を、自分の言葉で復唱して上司に確認を取ってください。
「あぃわかりました〜」ではなく。「AとBを〇〇日までに準備ですね。事前チェックは2日前でよろしいですか?」
これだけで、上司の中では着手済み案件です。
こちらもうどぞ関連記事:【誰でもできる】あなたの仕事が遅い理由【改善】
【5】上司へは頻繁に報告する
上司にとっては、あなただけが部下ではありません。
あなたは、何人かの部下のうちの一人なのです。
上司は、日々新しい課題に直面し、誰にこの課題を解いててもらおうかぐるぐる思いが巡っています。
あなたにいつどんな仕事を振ったかも、実は覚えていないかもしれません。
あなたは、期待に応えようと必死で進めている案件かもしれませんが、上司としては数ある課題の一つです。
そして役員への報告などを前にふとその課題のひとつを思い出して、あなたに聞くのです?
「あれどうなった?」「早く報告してよ」
こういうときは、どう転んでもあなたの負けです。
うまく行ってようが、いまいが、「なぜそれを早く言わない!」となるわけです。
そうならないためには、あなたのアクションが常に上司の目に届くように頻繁に報告する必要があるのです。
報告と言っても、気張った報告資料などいりません。何なら立ち話でもよいから、とにかく頻繁に仕事の進捗や問題を伝えておくのです。
上司にとって部下の仕事の進捗に関する情報は、最も重要なものです。しかしそれがなかなか得られないというのも意外な現実です。
たとえ必ずしもうまく行っていなくても、仕事が進んでいるという事実を報告されるだけでも上司にとっては相当な安心材料だと覚えておきましょう。
【6】成果は後輩に譲ってしまう
チームや師弟コンビで仕事に当たる場合、その成果はどのように報告しますか?
あなたがチームの中で最も経験豊富で主戦力であったとしても、あなたのチームの成果は部下や後輩に譲りましょう。
仮に良い成果が得られたとしても、あなたは決して前に出る必要はありません。
あなたが昇進を目前にしている自覚があるなら、なおのことすべての成果は部下のものとして譲るべきです。
それは成果を譲られた後輩や部下が感謝してくれることはもちろん、あなたの上司にとっても嬉しいことなのです。
上司にとって経験の浅いメンバーをどう活かすかは頭の痛い課題です。
その彼らを率いて成果を出させるということは、上司にとってこの上なく嬉しく思うものです。
逆にあなたにとって簡単な仕事をいくらこなしても、上司はあなたの能力評価をこれ以上引き上げる事はありません。
むしろ、停滞と見られても仕方ありません。
業務の成果報告では、是非後輩に成果を譲ってしまいましょう。
【7】失敗は自責で
失敗を認めるのは勇気がいるものです。
しかし覚えておいてほしいことは、失敗を他人のせいにしたり隠そうとして必死で会社のリソースをつぎ込む部下の姿は本人が思う以上に上司には見え見えです。
いっそ失敗や不作為はそれを認め、しっかりした出直しプランを提出する良いチャンスと考えてください。
異動した先で割当られた業務が、どう見ても敗戦処理という場合もあるでしょう。
そんなときは、自分の進めていた業務でないとしても失敗を認め自責で対策を考えるべきです。
自分の失敗は昇進に影響するのか?については、関連記事:【ぶっちゃけ話】仕事の失敗は昇進に影響するのか? をご参考に。
他人が担当していた仕事であれば、あなたにはこだわりも思い入れも薄いうちなら中止させてしまうことは案外簡単です。
他人の仕事の敗戦処理なんてと思うかもしれません。
しかしこの失敗業務を承認したのがあなたの上司ならば、彼も薄々その業務の雲行きが怪しいことはわかっています。
そこへ来て、何も知らないフリをして全ての泥をかぶってまで、本来は言い出しっぺの上司に対して負けを報告してきたとしたら。
上司は感謝こそしても、あなたの評価を下げることはないでしょう。
あらゆる行動が出世欲から出ている方は、傍から見てよくわかります。
同僚も後輩も、そんな人間に協力しようと思うでしょうか。
ましてや上司は、そんな人間を自分の後任にしようと思うでしょうか。
出世したいと思うなら、出世するために働こうという思考をやめるのが近道です。
まとめ
出世するにはコツがあります。
私なりにまとめると次の7つでした。
ポイント7選
- 2つ上の上司のKPIを考える
- 自分の立場を脇において考える
- 仕事は自分の能力を示すためにあるのではない
- 最速で着手する
- 上司へは頻繁に報告する
- 成果は後輩に譲ってしまおう
- 失敗は自責で
立場が上がると、責任も増えますが権限も増えます。
私はこれまで培った自分の能力を発揮できる場面がとても増え、仕事が俄然楽しくなりました。
昇進について、自分の中で少し現実的な考えてみるのも悪くないと思いますよ。