この記事を読んで少しだけ人生を変えるのに必要な時間は約 8 分です。
新人は成長こそ仕事
就職や転職したばかり、異動したばかりで職場での仕事の進め方に悩んでいませんか?
仕事のやり方になやんでいる時間はへらして、価値を生むこと時間に振り向けたいですよね。
結論:自分より2,3年先輩のできる人をモデルにして徹底的にパクる
です。
この記事では、仕事のやり方の悩みを解決する考え方とその具体的な方法をご紹介します
この記事の要約
- できる人には仕事のフォーマットがある
- 具体的なパクり方
- 仕事のやり方をパクるなら2.3年先輩がいい
- フォーマットをパクとその人の思考もパクれる
仕事ができるってどういうことか?
あなたの周りにも、「仕事のできるひと」っていますよね。
彼らは、決して残業や休日出勤ばかりをしているというわけではないはずです。
難しい仕事も涼やかにこなしている。そう見えませんか?
時間は誰にだって平等だから
勤務時間は、仕事ができるひとも、そうでないひともみな同じです。
では彼らが涼やかに仕事ができている理由は何でしょうか。
できるとは同じことを何度もやらない
仕事のできる人の最大の特徴の一つに、無駄な時間を使わないということが上げられます。
もっと言えば、以前やったことを二度とやらなくて良いように工夫しているということです。
工夫ってどういうことか?
つまり彼らは仕事のフォーマットを、自分なりに決めているということです。
例えば、報告書の書き方、依頼文章の書き方、段取りの付け方、こういう何度も使う方法を定式化しているのです。
そうすることで、アウトプットの体裁に悩むこともなく、同時にゴールのイメージもすでに出来上がっているのです。
できるひとに近づくためには、フォーマットをパクること
あなたの周りに、仕事のできるひとがいるならあなたはラッキーです。
あなた自身は、フォーマットをゼロから考える必要はありません。
彼の仕事のフォーマットを、徹底的にパクってしまいましょう。
ただし、いい仕事には絶対的な条件があります。
それは、その仕事を受け取ったひとにとって有益だということ。
もっと簡単に言うと、あなたが何が言いたいかわかりやすいということです。
いい仕事につなげるパクり方のポイント
いい仕事をしたいなら、我流を捨てて徹底的にやり方をパクることです。
でもどういう事をパクったら良いのか?そのポイントをご紹介します。
見出しをパクる
仕様書や議事録など必ずしもフォームが決まっていないの場合、書くひとの工夫次第でクオリティーが相当に変わります。
フォームの決まっていない書類をはじめて書くときなど、何を書いたら良いか全く想像がつかないときもあります。
そういうときは、できるひとの仕事をパクるのです。
書類は、見出しをパクりましょう。
見出しには、書かれている内容と書類の流れを決める効果があります。
例えば、昔わたしが先輩からパクった議事録の見出しはこうでした。
ヘッダー部分
- 会議の日時
- 会議のタイトル(目的)
- 個別の議題
- 出席者
これは何があっても必要でしょう。ここまでは常識
ボディー部分
- 決まったこと
- 決まらなかったこと
- 次回までに準備しておくこと(担当者と納期は必須)
- その他
ポイントは決まったことと決まらなかったことを端的に書いておくことです。
この書類は議事録という役割を考え、端的に必要な情報を書き出すフォーマットになっている必要があるのです。
単に時系列で発言を書き起こしたものではないのです。こうすることで、読むひとにとって非常にわかりやすく、時間の節約にもなります。
当時わたしの所属した部署では、発言録のような形式で議事録を書く方が多くいらっしゃいました。
それでは、しっかり読み込まないと何が決まった会議だったのかわからないという問題を感じていました。
そこで、よくできていると感じた先輩の議事録の見出しをパクって自分の議事録としたわけです。
管理職になった今では、あまり議事録を書かなくなりまいしたが長いことずっとこの形式でやってきました。
議事録に限らず、他人の書いた書類はよく回ってると思います。
なんとなく読み流さず、わかりやすいと思ったらその構造をチェックして自分のものにしてしまいましょう。
会議の流れをパクる
会議や研修、説明会など人を集めて話しをするときは、場の流れというのが大事です。
どうやってその場を仕切るか、これも仕事のできばえに直結するので工夫のしどころです。
うまいなと思う人の会議に出れたら、そのひとの話し言葉だけでなく流れをどうやって創っているかチェックしてみましょう。
パくれるポイントがたくさん見つかるはずです。
経験上、うまい会議というのは次のような特徴があります。
- 今日決めたいことは何か、なんのための会議かなど目的がはっきりしている
- キーパーソンはだれか、だれが情報を持ってくるかなど出席者の役割があらかじめ決まっている
- 決裁を得るための会議なら、決裁したいポイントがなにか早い段階で説明している
- トップダウン的に大目標から各論に落として話す
- 持ち越しになった議題をいつまでに解決するか決めている
アウトプットをみんなにわかりやすくする工夫は、先程の議事録にも通じるところがありますね。
段取りをパクる
仕事は段取り八分と言われます。まさにその通りで、当たって砕けろ的な仕事のやり方では到底価値を生む事はできません。
段取り八分なら、仕事のできるひとは段取りのできるひとと言い換えてもいいくらいです。
でも、ここは新人の皆さんには若干コクなところかもしれませんね。なんせ本番の状況が想定できないと、段取りは難しいですから。
そういうときこそ、できるひとの段取りフォーマットをパクりましょう。
うまい段取りには次のようなコツがあります
- 最終的なゴールが明確でメンバー間で共有されている
- やるべきことがある程度の粒度のタスクに分解されてる
- タスクそれぞれに掛けられる時間のあたりが付いている
- もしタスクがうまく行かなかった場合に備えて次善の策がある
これも会議の流れにも通じる話ですが、大事な会議のためにと資料作りにばかり気合が入っている人を見かけます。
が、大抵の場合はそれは空回りになる場合が多い。段取りがうまいひとは、全体が見えてるので決して資料作りにばかりこだわっているわけではありません。
例えば、自分の主張に抜け漏れや矛盾がないか確認したり、想定問答を考えたり、自分の意見をフォローしてくれるひとを会議に巻き込んだりという検討をします。
全体の段取りを考えると、資料の重要度はどの程度か、ラフでも大丈夫なのか判断できるのです。
管理方法をパクる
仕事の進捗や時間の管理は、ビジネスパーソンにとっては必須のスキルです。
ダラダラと残業をしているひとは、決してできるビジネスパーソンにはなれません。
とはいえ、大抵の仕事には自分以外の誰かが関わっています。
上司の承認待ちや稟議など他人のプロセス待ちということもあります。
しかしその場合だって、最終的な納期の管理は自分の責任です。他人の仕事も含め、自分の最終納期を管理する能力が必要です。
こういとき、あなたな周りの仕事ができるひとはどう管理しているかフォーマットをチェックしてみましょう。
考課表もパクろう
番外になりますが、もし許されるならできる人たちがどんな考課表を上司に提出しているか見せてもらってはどうでしょうか。
社会人になったら、多くの企業では自分の業績を考課表として提出します。自己評価を上司が評価して昇給やボーナスが決まるわけです。
できる人たちは、どんなふうに自己評価しているのか、どういう仕事のポイントを上司にアピールしているか見せてもらえる機会があれば最高ですね。
上司の立場からヒントを言えば、目に見える実績だけを書いてる考課表は「ふーん、そうかね。」程度のものです。
小さな成果に見えるものでも、あなたが裏方としてどんな工夫をしたかわかる考課表が評価されやすい考課表です。
パクる相手ってどんな人がいい?
あなたが新人社員ならどんなひとをパクったら良いでしょうか?
結論としては、上司をぱくるより2,3年先輩をパクる方がいいでしょう。
確かに上司はにかつてはできるひとだったかもしれませんが、いまの上司の仕事をパクってもあなたにとって消化不良になりかねません。
それよりもあなたがパクるのは、あなたの少し先を歩いているひとがいいでしょう。
具体的には2、3年先輩があなたにとってパクるべき対象です。あなたの2,3年先輩で、特に優秀と思うひとを見つけましょう。
当面の具体的な目標にするひとというわけですね。
そのひとが、となりの課のひとだって良いでしょう。具体的な仕事は違うとしてもフォーマットくらいの抽象度なら、パクることができるはずです。
まとめ
私の経験ですが、新人時代ははっきりいってできる方ではなかったと思います。
そのくせ自己評価が高すぎて、なんにせよ自己流でした。自己主張ばかり強く、なんども失敗もしました。
恥ずかしながら、始めの昇進試験はギリギリセーフで断然下位グループでした。
そんなときに、先輩をパクる手法に気がついたのです。
入社から3年くらい経っていましたし、いま考えるとずいぶん遠回りしたもんだと思います。
社会に出たら仕事を手取り足取り教えてくれるようなひとは、ほとんどいません。
ですが、できるひとの仕事のサンプルは簡単に手に入ります。
そのサンプルから、エッセンスを抜き出して自分のものにしていしまいましょう。
新人の皆さん、新しい環境でチャレンジする皆さんの健闘を祈ります。