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駐在 タイでのゴルフの始め方
タイ駐在員にとって、ゴルフは必須科目と言われています。
取引先や社内の交友は、単に趣味や余暇を超えてかなり有益というのがその理由です。
でも、日本ではゴルフなんかやったことないのに大丈夫なの?
そんなみなさんに、駐在してからゴルフを初心者から始めたわたしがタイでゴルフを始める方法をご紹介します。
ゴルフは大人のスポーツ、なにかとルールやマナーがうるさそうと警戒しているならこの記事を読めばその心配は消えることでしょう。
ゴルフを始めるならゴルフ王国タイへ
ビジネスや旅行でタイを訪れる日本人は本当に沢山いらっしゃいますね。タイ在留の日本人は7万2千人を超えているそうです。
タイといえば、年中温暖な気候でアウトドアスポーツを楽しむ方にはもってこいの土地です。
その中でも最も人気はやはりゴルフでしょう。
タイには250程度のゴルフ場があり、首都バンコクから近隣のゴルフ場だけでも50ヶ所近くあります。
週末の趣味、仕事の接待、同じ会社仲間同士の交流の場と駐在員ならばタイでゴルフは必須と言えるでしょう。
タイにやってきたことをきっかけにゴルフを始める駐妻の方も多いようですよ。
タイのゴルフの特徴
タイでのゴルフは日本でのゴルフとちょいちょい違います。
その特徴についてご説明します。
季節
まずはアウトドアスポーツには避けて通れない季節の話から。
タイには大きく3つの季節があります。暑季、雨季、乾季です。
地方によって少しずつ違いますが概ね次のようにイメージしておいて良いでしょう。
・3〜5月=暑季
雨は多くありませんが、気温30度を超え一年で最も暑い季節です。
地方によっては40度を超えることもあります。
昼間のゴルフでは熱中症に気をつけましょう
・6〜10月=雨季
気温は30度前後で、日向は暑季並みに暑くなりますが日陰では割と涼しく感じます。
毎日スコールがやってきます。スコールはバケツを引っくり返したような雨になります。
しかし、長くても1時間くらいです。ちょっと雨宿りして、プレイ再開ということはしょっちゅうあります。
湿度は高く、朝はグリーンが湿っていたりバンカーが雨上がりでカチカチになっていることもしばしばです。
・11〜2月=乾季
気温は25度前後で最も過ごしやすい季節です。
朝晩は少し冷え込みますので、ゴルフ場へお出かけの際は一枚羽織る物があると良いでしょう。
雨はほとんど降りませんので、ゴルフをするならベストシーズンでしょう。
用品の購入
クラブ、キャディバッグ、ウェア、ボール常に最新とは言いませんがほぼ何でもタイで手に入れられます。
新作モデルも日本とほぼ同時に入ってきます。ただし、日本と比べて少し高めです。
これからゴルフ用品を揃えるという方は、日本での購入をおすすめします。
タイでの買い足しをお考えでしたら、バンコクならBTSサラディーン駅近くのタニヤプラザが有名です。
メーカー系や中古ショップのテナントがたくさん入っています。
ロストボールなんかは、ゴルフ場でも買えますがこちらでまとめて買ったほうが質もコスト的にも良い様に思います。
正規品かちょっと怪しげなものも売っていますが、そこはご愛嬌です。
キャディー、カート
タイではプレイヤーひとりにキャディー1名、カート1台で周ることが普通です。
もちろん、歩きの手押しカートを頼むこともできますが他のグループの進行を妨げることもあるので私は1キャディー1カートをオススメします。
何せ他の組はほとんどひとり1台のカートでプレイしますから、すぐに追いつかれてしまいます。
またタイでは18ホールスルーでのプレイが主流です。早朝6時半頃にティーオフすると昼前には上がってしまいます。
これも1カート1キャディーの為せる技ですね。
それから、キャディーさんとのコミュニケーションは片言の英語がせいぜいです。
プレイに支障はありませんが、駐在員であればタイ語でゴルフ用語は覚えておいて損はないでしょう。
準備
さてタイでのラウンドの日までの準備です。
実は、ゴルフは結構な準備が必要です。
当日、快適にプレイできるよう準備は怠らないようにしましょうね。
クラブタイランド、ゴルファー保険
タイに駐在するならば、クラブタイランドに入会しておきましょう。
2千数百バーツ程度の年会費で多くのゴルフ場で割引が受けられます。
月1回以上ラウンドするならば必ずもとが取れます。
提携レストランでも割引が受けられます。
ちなみに会費は
カードの種類 | 入会金 | 年会費 |
---|---|---|
クラブタイランド 1年会員 | 300 THB | 2,180 THB |
クラブタイランド 2年会員 | 300 THB | 4,142 THB |
クラブタイランド 3年会員 | 300 THB | 5,886 THB |
また、クラブタイランドのゴルファー保険もあります。
初心者はどこにボールを飛ばすかわかりませんから、入っておくことをオススメします。
服装
常夏のタイですから、服装は夏物以外必要ありません。
乾季の朝用に、一枚薄手の羽織るものがあれば十分です。
襟付きであれば、ゴルフウェアでなくても普通のポロシャツなんかで十分です。
紫外線が強いですので、日焼け止めは必須ですが代わりに、メッシュのインナーなんかも良いと思います。
長袖なので見た目は暑そうですが、実際は風通しもよく涼しくて日焼け防止の効果もあります。
これはあくまで私見ですが、ズボンは半ズボンの方が良いと思います。
木の根元に打ち込んでししまった場合、注意すべきことがあります。
それはアリさんです。
よくよく注意しないと、すぐに足元にたかってきます。運が悪いと、頭の上から降ってくる場合もあります。
そしていつの間にか足からアリが入ってきて・・・ということがります。
こういう時長ズボンだと、脱ぐ以外しょうがなくなってしまいます。
私は長ズボン派だったのですが、アリにやられて以降はずっと半ズボンで通してます。
それからスパイクはソフトスパイを使用してください。ハードスパイクはほとんどのゴルフ場で禁止しています。
今どきほとんどソフトスパイクだと思いますが念の為。
用品
初心者のための持ち物チェックリストを準備してみました。
チェックリスト
着替え用バッグに入れておくもの
- 着替え
- 日焼け止め
- シューズ
- 20B札(シューズクリーニングのチップ用)
キャディバッグに入れておくもの
- クラブ(言うまでもありません 最大14本)
- グローブ(雨に濡れる場合もありますので予備も忘れずに)
- ティー(大、小各3本以上)
- ボール(初心者はなくしても良いように10個くらい)
- マーカー(実はキャディーさんが殆どやってくれますので無くてもOK)
- 傘(雨、日傘が兼用できるものゴルフ用が良い)
- レインカバー(キャディーバッグにかけるため)
- レインコート(なくてもOK 使うことはレア、 スコールのときは雷もありほぼプレイでできない)
- ボールペン(スコアカード用の予備 忘れた人に貸してあげられるくらいが気が効いていますね)
プレイ中の持ち物
- 小さなポーチなど(財布、スコアカード、ボールペンなどを入れるため)
- ハンカチ(汗かきます)
- ティッシュペーパー(タイのローカルトイレは紙がない場合も)
- 財布(100B札は多めに持っていきましょう 茶店やきゃでぃーさんへのチップに使います)
予約
ほとんどのゴルフ場は、2,3人なら予約無しで入れてくれます。
おおらかな国でしょ。
初心者の方も少し慣れてくるとコンペの幹事をやる場合があると思います。
人数も増えますから、もちろん予約を入れる必要がありますね。
そんなときは先程ご紹介した、クラブタイランドを利用してください。
クラブタイランドから、日本語オンリーでオンライン予約が可能です。
ラウンド当日
さていよいよラウンド当日となりました。
メンバーに迷惑をかけないように、ティーオフの30分前には集合場所に行くよう家を出ましょう。
コンペの場合は、ルール説明や組み合わせの連絡がありますから遅刻NGです。
バッグドロップ
ゴルフ場への移動はほとんどん場合車だと思いますが、エントランスにつくと「バッグドロップ」エリアがあります。
ここでキャディバッグを預けてください。
大抵のゴルフ場では、ここでキャディーさんがバッグを受け取ってくれてスタンバイしてくれます。
自分で運ぶ必要はありません。
またゴルフ場のブッキング管理担当の人が予約名を確認しますので、あなたのコンペの予約者名を言いましょう。
それから同時にキャディーのブッキングをしているか聞いてきます。
タイでは馴染みのキャディをブッキングすることは誰でも普通に可能です。
それから、ゴルフ場によってはこのタイミングでカートを使うか聞いてくる場合もあります。
タイ語なまりでの英語でカートは「カト」と聞こえます。
「チャイ カト マイ?(カート使いますか?)」と聞いてきますので「Yes」や「チャイ カップ」と答えましょう。
受付
クラブハウスのエントランスを入ると大抵の場合、受付かプロショップがあります。
ゴルフ場によってまちまちですが受付かショップで、グリーン フィーとキャディー、カートの代金を払います。
クラブタイランド提携のゴルフ場の場合は、会員証を提示しましょう。
タイ語なまり英語で言われると、私には「クラブタイランド」は「カブ タイラン」にしか聞こえません。
料金を払うと、チケット(バウチャー)とコースレイアウトなんかが書かれたスコアカードを渡されます。
キャディーと合流するまではなくさないように。
ロッカー
着替えのためにローッカーへ行きましょう。
ロッカーの入り口では、キーを渡されます。
大抵、受付の机の上に大学ノートが置いていますので、そこに渡されたキーの番号と名前を記入してください。
ロッカールームの中は、着替えのためのロッカーとトイレ、シャワーなんかが並んでいます。
着替えたら、荷物をおいて集合場所に向かいましょう。
あ、ゴルフシューズに履き替えるのを忘れずに。
キャディー合流
大抵の場合、カート乗り場か1ホール目の茶店の前が集合場所だと思います。
先程エントランスでバッグを預かってくれたキャディーが、カートにあなたのバッグを積んで待ってくれています。
ご自分のバッグを目印に、カートを探してみてください。
無事、カートを見つけられたらキャディーに先程受付でもらったチケットを渡しましょう。
スコアの記入が難しい場合は、スコアカードごと渡しても構いません。
練習
ティーオフまで時間があったら練習しましょう。
朝早い場合は体も動きませんし、コースデビューの日ならなおのこといつもの練習の通りには打てませんよね。
ドライビングレンジがあるゴルフ場の場合、キャディーに言えばカートで連れて行ってくれます。
大体1箱40球で20THB程度です。
練習に熱中しすぎてティーオフに遅れないよう戻りましょう。
ドライビングレンジを使わなくても、カート乗り場の近くには練習グリーンがあります。
自分のボール4,5個を持って、パターの練習をしておきましょう。
その日のグリーンの様子を知るヒントになります。
ラウンド
さてラウンド開始です。
タイのゴルフの特徴は18ホールをスルーでプレイすることです。
日本のように、9ホールで昼食など取りません。
その分、日本でのゴルフよりスピーディーです。
朝一番からのコンペなんかは、午前中のうちに終わって昼食で成績発表というのが普通です。
茶店
コースの所々に茶店があります。
飲み物や軽食が売っています。
ロストボールも売っていますが、質がまちまちなのでよく選んで買いましょう。
暑いですから、飲み物の補給は忘れずに。
それから、キャディーにも飲み物を買ってあげましょう。
気の利くキャディーさんは、氷のいっぱい入ったプラスチックのコップをカートに準備してくれたりします。
キャディー
キャディーさんは、本当になんでもやってくれます。
グリーンのボールを拾って拭いて、ラインを読んでボールの矢印をラインの方に向けておくまでやってくれます。
ときにはコースに生えているマンゴーを拾って、むいてくれたりってこともあります。まあ、食べるかどうかはおまかせします。
タイのゴルフ場は、動物が沢山います。
犬、さる、とり、オオトカゲ、へび
こいつらを猛然と追い払うのもキャディーの仕事です。
キャディーなくして、タイでゴルフはできません。
終了
18ホール、プレイ終了です。
キャディーにお礼を言って、そのままカートで駐車場まで送ってもらいましょう。
駐車場で、自分の車にバッグを積む前に中身がなくなっていないかしっかりチェックです。
バッグを下ろしたら、クラブハウスまで戻ります。
ここでキャディーとはお別れです。
キャディーへは300THBほどチップを渡しましょう。
もしキャディーが気に入ったらば、次回予約ができるようにキャディーナンバーを聞いておきましょう。
大抵、ユニフォームのポロシャツなんかに番号が書かれています。
日程が合うか確認するために、LINEの交換をする人も多いようです。
タイはLINE大国なので、ほぼ全員LINEのアカウントを持っていると思って間違いないです。
着替え
ロッカーに戻ったら、受付のところでバスタオルを渡してくれます。
また受付でシューズを磨いておいてくれますので、タオルを受け取るときにシューズを預けましょう。
着替え、シャワーが終わったら忘れずにキーを返却してください。
シューズクリーニングを頼んだなら、20THB程度のチップを渡しましょう。
あくまでチップなのでいくら渡してもよいのですが、お釣りをもらうわけには行きませんから念の為に、20THB札を着替えバッグに入れておくことをお勧めします。
昼食
タイのゴルフ場の昼食は、美味しいところが多いです。
日本人の多い地域のゴルフ場では、カレーやラーメンも普通にあって安心して食べられます。
タイ料理のアラカルトなんかだと、300THBも出せばビールまで飲んでお腹いっぱいになれます。
駐在の場合はドライバーさんがついてくれる事が多いと思いますので、ゴルフ場で気兼ねなくビールが飲めるのは良いですね。
タイでゴルフをしないのはもったいない
初心者の皆さんに、タイでのゴルフをご紹介してみました。
どうでしょうか、タイ駐在員の嗜みとしてゴルフを始めてみませんか?