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【駐在員必須】 タイから日本への送金方法 準備することは?手数料は?

この記事を読んで少しだけ人生を変えるのに必要な時間は約 8 分です。

バーツ建ての給与が銀行口座に貯まっているので、日本円にして送りたい。
そんなときは、銀行からの海外送金が一番確実で早い方法です。

今回は、タイ駐在員なら一度は試す海外送金についてご紹介します。
単身、家族帯同に関わらず、知っておいて損はない知識です。最後まで読んでいただけると、タイの銀行からの海外送金も恐れることはなくなります。まさかのとき日本で急な要り用にも対応できますので、この情報が皆さんの駐在生活にお役に立てたら嬉しいです。

 

タイの銀行から日本の銀行へ海外送金する 事前準備

まずは海外送金する前に、準備しておくことがあります。
それは、送付先の情報と銀行へ提出するご自身の情報です。
送金先の情報とは次のものになります。

送金先の情報

  • 英語銀行名、支店名
  • 口座番号
  • 銀行 英語住所
  • SWIFTコード

内容は送金先の銀行によって違いますので、送付先に合わせて調べる必要があります。SWIFTコードなどの情報を調べるのは、以下のサイトが便利です。

海外送金 SWIFTコードの一覧|ギンコード.com

それから、次にご自身の情報です。
ご自身の情報とは、次のようなものです。

ご自身の情報

  • パスポートなどの身分証明書
  • ワークパーミット(お持ちであれば)
  • 給与明細などの送金原資、収入の証明するもの

送金原資が給与等ではなく、例えばコンドミニアムの売却収益だとしたらその取引を証明するものでも良いです。

 

タイの銀行からの送金の手段

タイの主要な銀行の場合、送金の手続きをする方法は次の2つが準備されています。

手続きの方法

  • 支店窓口での送金
  • アプリ・オンラインバンキングでの送金

駐在員の方が給与所得を送金するのであれば、アプリまたはオンラインバンキングが便利です。
また後述しますが、アプリ・オンラインバンキングなら手数料もお得になります。

 

タイからの海外送金の手数料

銀行での取引ですから、当然手数料コストが掛かります。
気になる手数料ですが、一体どれくらい取られるのでしょうか。
まずは、手数料体系について簡単に知っておきましょう。

 

手数料はおもに2つ、SWIFT手数料と海外送金手数料

海外送金の手数料は、おもに2つで取引ごとに発生します。
海外送金の手数料

  • SWIFT手数料:1回の取引ごとに一定額が発生します
  • 海外送金手数料:1回の取引額に応じて発生します

取引にかかる手数料総額は、
一定額のSWIFT手数料+取引額に応じた海外送金手数料
となります。
*銀行によって少し呼び方が違いますが、この記事はアユタヤ銀行の例にならっています。

 

各行の手数料

タイの主な銀行の手数料は次のとおりになっています。
銀行によっては、アプリやネットバンキングを利用することで手数料がかわります。

銀行名SWIFT手数料海外送金手数料
アユタヤ銀行(クルンシー)窓口:500バーツ
アプリ:350バーツ
送金金額の0.05%(最低5000円相当額)
サイアム商業銀行(SCB)550バーツ送金金額の0.05%(最低5000円相当額)
バンコク銀行400バーツ送金金額の0.05%(最低2,100バーツ)
カシコン銀行500バーツ送金金額の0.05%(最低5000円相当額)
クルンタイ銀行窓口:400バーツ
アプリ:300バーツ
送金金額の0.05%(最低5000円相当額)

 

手数料は誰が負担するのか

手数料のうち、取引額に応じて発生する海外送金手数料は送金側、受取側のどちらが負担するか決めることができます。

  • 送金側が負担する場合:上記のSWIFT手数料と海外送金手数料を両方負担し、受取先には送付額が全額送られます。
  • 受取側が負担する場合:送付側はSWIFT手数料だけ負担し、海外送金手数料が差し引かれた額が送金されます。

決まった金額を送らなければならないときは、注意が必要ですね。

 

手数料の計算をしてみる

では、アユタヤ銀行を例にして手数料の計算をしてみます。
30万円をアプリ経由での送金する場合は、次のようになります。

30万円→86,085バーツ(当記事 執筆時 現在 1JPY=0.28695THB)
SWIFT手数料:350バーツ
海外送金手数料:1,435バーツ(最低額5,000円相当)

送金額は、海外送金手数料の負担によって次のように変わります。

  • 送金側が負担する場合:口座からは総額87,870バーツが引き落とされ、受取口座には300,000円が送金されます。
  • 受取側が負担する場合:86,435バーツが引き落とされ、受取口座には5,000円を差し引いた295,000円が送金されます。

 

手数料を抑えるためには

以上の手数料のことを理解すると、コストを抑えるには送金の回数を減らすことが大切とわかります。

海外送金手数料は送金額に比例しますが、最低手数料の約5,000円までは定額になります。

ただし、送金額の0.05%が5,000円を超えるのは1000万円超の送金ということになります。

駐在員の給料を送付する目的なら、ちょっと大きすぎる金額ですね。

つまり同じ金額を送るなら、何回も送金するよりある程度まとまった金額をいち度に送金するほうが手数料が押さえられるということですね。

 

日本からの送金は?

この記事はタイから日本への送金について書いていますが、逆に日本からタイへの送金には実はオトクな方法があります。
Wiseという国際送金サービスを利用すると、お得な手数料で送金することが可能です。詳しくは公式HPから。
Wise、旧TransferWise: オンライン海外送金 | 国際的な銀行業務

 

まとめ

SUMMARY

今回は、駐在員必須のタイから日本への送金についてご紹介しました。

ポイント

  • 送付先の情報、ご自身の情報を準備しておくこと
  • 手続きは、窓口よりアプリ・オンラインがお得
  • 手数料を抑えるには、送付する回数を減らすこと
  • 手数料負担は、送付側/受取側どちらにするか選択できる
  • 手数料負担が受取側のときは、手数料が差し引かれて送付されるので注意

コロナ以前は、一時帰国のタイミングで両替した円を現金で持って帰るという方も少なくありませんでした。
ただし高額の現金を持ち歩くのは、大変リスクもありますし何よりいまは一時帰国もなかなかできません。
今回の方法で、海外送金を試してみてはいかがでしょうか。

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Bun

Bun

悩める若手ビジネスパーソンの強い味方になります。 現在タイ駐在員で某上場企業の管理職です。 ちょっと先輩社員として皆さんの悩みにホンネで答えます。 サラリーマンとして年収1000を超えるまでにやってきたことを公開しています。

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