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タイ出張が決まった でも日本土産は何にしたら?
タイへ進出している日本企業は5,400社超、駐在員は家族も含めて31,000人超だそうです。
みなさんを始め日本でお勤めの方が、タイの事業所へ出張される機会は本当に多いのではないでしょうか。
海外出張といえば、短期間のうちにきっちりと成果を出してくる必要がありますね。
そのためには、現地の駐在員や現地スタッフと良好な関係を結んでおくことが大切です。
関係づくりの手始めはご挨拶。
でも手ぶらって言うわけにはいきません。
そう、お土産は絶対必要ですよね。
今回は、私の経験をもとにタイ出張されるみなさん向けに、どんなお土産喜ばれるかご紹介します。
タイは何でも揃う国
と、その前に少し現地の様子をご紹介します。
みなさんタイにどんなイメージをお持ちでしょうか。
未開のジャングル?南の島?お寺と遺跡?
まあタイ全体で言えばハズレてはいませんが、みなさんの出張先はこのイメージからすこしズレます。
みなさんが出張される地域は、大抵が商工業が発展している地域でしょう。
バンコク、アユタヤ、チョンブリ、ラヨーン、このあたりではないでしょうか。
この地域はタイ国内では割と発展しており、贅沢を言わなければ日本のような生活を維持することができます。
「何でも揃う」と言い切ってしまっても問題ないでしょう。
お土産に期待するものは?
先に述べた地域、実は結構日本系の小売が進出してきています。
ちょっとだけかゆいところに手が届かない感もありながら、日常生活に必要なものはだいたい買えます。
ただし、高い。
ざっくりイメージすると、食べものでしたらちょうど日本での売価の円をバーツに書き換えた位の値段になります。
例えば、カップラーメンが110バーツ=約410円(2020.1.1現在)位になります。
どうしても食べたければ買えなくもないですが、現地の食事で110バーツもだしたら家族でお腹いっぱい食べられます。
そんな環境で暮らす駐在員にとっては、日本からのお土産は支援物資とも解釈することができます。
駐在員もタイ人スタッフもお土産慣れしている
先程、日本からのタイ出張ってとても多いと書きました。
私も駐在員として、月に10人以上の出張者を受け入れることも珍しくありません。
みなさん大変お気遣いいただきて、まいどまいど沢山のお土産を頂戴します。
ところが、大変失礼ながら受け取る方としては、いつも頂くもお土産って結構偏っていてマンネリしてしまっているのです。
タイの事業所ではみんな、お土産慣れしてしまっているといっても良いでしょう。
マンネリお土産 5選
ではどんなお土産が良いのか・・・その前に
いつも頂いていて大変失礼ですが、駐在員が独断で選ぶマンネリしているお土産5選(順不同)
をその理由とともにご紹介します。
・ヨックモックシガール
高級お土産の定番、ヨックモックのシガール。
サクサクとした食感と上品な甘さがたまりません。
ですが、タイ人に言わせると口の中の水分が持っていかれて嫌だとか。
1本100円近くする、大変高価なお菓子ですがどうもその価値は通じていないようです。
駐在員はありがたく頂いていますが、実は・・・バンコクでも買えるんです。
ごめんなさい。
・東京ばな奈
こちらも定番ですね。
ひと昔まえ、タイ人の間で大ブームが起きました。
ふわふわとした外側のスポンジ部分と濃厚なクリームのマッチングは絶妙。
タイではお目にかかれないもの、のはずでした。
が、実は真正面からパクったコピー商品がタイのセブンイレブンで売っているんです。
そのパクリのパクリまで登場している始末。
実は、本家のプレゼンスは相当に落ちています。
・白い恋人
サクサクのクッキーの間にホワイトチョコを挟んだ贅沢なお菓子。
もともと北海道のお土産でしたが、すでに全国区ですね。
一箱に結構な枚数が入っていて、ほどほどの価格で会社へのお土産にはちょうどよいですね。
実は・・・これもバンコクで買えるんです。
もちろん日本で買うよりは高いのですが。
・めんべい(福岡)
福岡の名物明太子をせんべいにしたコロンブスのたまご的逸品。
おやつにも酒のアテにもなり、福岡からの出張者の定番お土産。
最近は味のレパートリーも増えたようで、ますます拡大中です。
が、わたしどもの事業所では本当にたくさんいただきすぎました。
いま福岡土産でしたら、「通りもん」の方がいいかもしれません。
・東京ミルクチーズ工場 ソルトアンドカマンベールクッキー
おしゃれな箱に入って、牛のマークも可愛らしいクッキーの詰め合わせ。
北海道牛乳とフランスの塩を使ったハイソなお土産。
東京土産の新定番と言っても良さそうです。
でも、・・・これもバンコクで買えてしまうのです。
固有名詞で申し訳ない。
この5選、いずれも定番で本当にたくさん頂戴します。
お気を使わせて本当に恐縮します。
ですが、不心得者の駐在員どもは「あ、またか」くらいになってしまっているんです。
ましてや、バンコクでも買えるとなるとありがたみも半減してしまいます。
本当に勝手なこと申し上げてすみません。
お土産は高いものをわざわざ買いに出かける必要ありません
出張者のみなさんのお心遣い、本当にありがたいものです。
本当はお土産なんていただけなくっても、一緒に仕事をしてもらえるだけでありがたいのです。
それにもしお土産を頂けるとしても、出張前の貴重な時間を割いてまでわざわざ買ってきていただくことに本当に恐縮します。
一方で勝手なこと言わせていただくと、駐在員に本当に喜んでもらえるものは前述の通り「支援物資」なのです。
何でも買えるタイですが、駐在員またはその家族のこころをくすぐるには高いお土産より身近な支援物資です。
コンビニで買えて本当に喜ばれるお土産 5選
わざわざデパートや出国前の空港内でおみやげ探しをしなくとも、身近な支援物資が一番良いのです。
ということで、またまた私の独断ですが日本のコンビニで買えるタイ駐在員に本当に喜ばれるお土産5選(順不同)をご紹介したいと思います。
・キャラクターもののお菓子、または駄菓子
駐在員は家族帯同のかたも結構いらっしゃいます。
小さいお子さんをお連れのご家庭も珍しくありません。
出張先の駐在員の方について少々リサーチが必要ですが、お子さん向けのお土産というのは気が利いています。
タイのスーパーでも、もちろんお菓子は売っています。
ですが、外国製やタイ製のお菓子が多く、これらは味や色がきつくて子供に与えるのに正直言って若干抵抗があります。
その点、日本のお菓子なら安心ですし懐かしさも手伝って喜んでもらえること間違いありません。
キャラクターものでカードやフィギュアなんかのおまけのついているお菓子なんか特に良いと思います。
また、タイ人向けにしてもドラえもんやウルトラマンは馴染み深いキャラクターです。
タイ人の従業員向けに、1個数十円のお菓子を沢山配っても結構受けると思います。
・ご飯にかけるもの、レトルト食品やふりかけ缶詰
タイの工場なんかの場合、大抵は社員食堂があると思います。
タイ人従業員向けに、とても安価にローカルタイフードを提供しています。
が、やはりローカルフードを長い間食べ続けるのは結構しんどいです。
たまには、社食でも日本のものが食べたい!ってなります。
そんなときは、レトルト食品が喜ばれます。
お米は社員食堂で提供してもらえますから、レトルトカレーなんか特に良いと思います。
最近のものは、電子レンジで直接温められるものがあるようですから社員食堂なんかで食べるのにも便利です。
あとは、缶詰なんかも持っていくのにすこし重量が出てしまいますがかなり喜んでもらえると思います。
・インスタントラーメン(とくに地域限定、期間限定)
袋麺やカップ麺どちらでも良いと思います。
普通の袋麺でも5袋パックなんか頂くとテンション上がってしまいます。
カップラーメンでしたら、コンビニ限定や地域、期間限定なんか結構ありがたみがありますね。
タイでは即席麺の代名詞「ママー」が浸透していて、結構な即席麺文化を持っています。
激辛ものをタイ人向けに持って行っても面白いかもしれません。
激辛に慣れたタイ人にとって「日本の激辛って大したことねーな」、っていう会話のネタにもなります。
・焼酎(紙パックがいい)
アルコールの持ち込みは1Lまで無税です。
決して高い酒でなくて良いので、紙パックの焼酎なんか非常に重宝されると思います。
瓶は割れてしまう恐れがあるので、紙パックをオススメします。
駐在員の人数次第でしょうが、もし単身赴任の方なら晩酌に1Lくらいはちょうどよいサイズです。
タイでは、お酒の持ち込みがOKの飲食店が結構あります。
もし、沢山の駐在員の方が複数いらっしゃっても飲み会に持ち込んでもらえますので重宝すると思います。
・おつまみ系
柿ピーやベビースターなんかのおつまみ系も重宝します。
大抵は小袋に小分けになっているので、スーツケースにたくさん入れてもかさばりません。
小分けになっているのを利用して、沢山持ち込んで皆さんに配るのが良いのではないでしょうか。
実はベビースターも柿ピーも売っていますが、単価が安いのでタイ人にも馴染みがあります。
例えば、わさびや梅なんかのフレーバーものはタイ人の間では珍しいので面白がってもらえると思います。
まとめ
誠に勝手ながら駐在員目線で、お土産=支援物資という観点でまとめてみました。
出張の目的は仕事ですが、良い仕事の前に良いコミュニケーションです。
駐在員もタイ人従業員も人の子です、もしあなたのお土産が気が効いていたらきっと彼らも協力的になってくれるでしょう。
それでは、みなさんの出張がうまくいきますように。