この記事を読んで少しだけ人生を変えるのに必要な時間は約 12 分です。
ビジネスのシーンでタブレットを使う場面も、いまやふつうのことになりました。
実を言うと私はタブレットを使って、スマートに仕事をすることになんとなく憧れがありました。
いちどiPadmini第2世代を手帳と置き換えるのに失敗してからは、しぶしぶ手書きノート派でやっていました。
ところが、1年ほど前ついに理想のデバイスに出会ってしまったのです。
それ以来、さらっとデジタル派に寝返りました。
この記事の要約
- iPad+手書きはあなたの脳を拡張する
iPad をビジネスに使うメリット
外回りにせよオフィスが中心にせよ、ビジネスの場面では持ち物はできるだけスマートにしておきたいですよね。
わたし個人の意見ですが、持ち歩くものに求めることは
- 持ち物はできるだけ少なくしたい(ひとまとめにしたい)
- さっと出して、さっとしまいたい
- デスクを離れたときもメモ、考え事、調べ物など大抵のことはすぐ着手したい
- 筆記用具は書き心地が大切
- ランニングコストを気にしない
ということです。
ノートPCがその解決策になりそうなんですが、手書きで考えを整理する派のためどうにもその要素を残したいと思ってきました。
そんなわたしが出会った理想のデバイスとは、iPad proとApple Pencilの第2世代です。
掛け値なしで素晴らしい。ついに出会ってしまったという感じです。
このベストマッチのデバイスを使い始めてから、ビジネスの場面でのわたしのレスポンスが10倍は早くなったと感じます。
ごちゃごちゃ持ち物のストレスからも、すんなり脱することができました。
精度が高い手書きはひとりブレストの強い味方
iPadとApple Pencil組み合わせは、完全にいやそれ以上に紙のノートを置き換えることができます。
一昔前のスタイラスペンは導電性のゴムや布で出来たペン先が太くて、手元が見えにくいので漢字などを書くのが難しかったり追従性が悪くストレスフルではっきり言って使えたものではありませんでした。
せいぜいパズドラ用でしたね。
ところがApple Pencilとくに第2世代は、使い心地はほぼリアルなペンです。
デジタルならではあれがすごいこれがすごいと書きたいのですが、iPadの上では全くペンと変わらず使えるというのが最大の褒め言葉でしょう。
後述する、Postit®アプリでのひとりブレストでは、書くことが思考の邪魔にならずサクサクとアイデアを書き出すことが出来ます。
関連記事:【2020最新】Postitアプリ|ひとりブレストがスキマ時間の生産性をガチ上げる
即検索から即レスで調べ物の時間が激減
ミーティングの最中に、なにかちょっとした調べ物をしたいことってありますよね。
紙のノートしかなかったら、持ち帰って調べるかスマホを取り出していそいそと検索することになります。
でも、傍から見たらどう見えるでしょうか。会議におもむろにスマホで何かやり始めたら、会議に集中していないようにも見られて相手の心象もわるく都合が悪いですよね。それに、その姿がスマートじゃない。
こういうときわたしは、ノートを取っているようなふりをしてiPadでブラウザを開いて検索します。
それからなにか良さそうなものが見つかったら、さっと画面をみんなの方に向けて「こういうやつですよね?」といように見せるようにしています。こうするとちょっと調べたらわかるようなことがわからないままで、延々と議論することもなくなり会議自体が非常にスムーズになります。
もし目ぼしいもの見つからなくても、ノートを取っているふりをしていればいいので、上述したような誤解を受ける不都合はないです。
逆に、退屈な会議に出てしまったなというときは、メールの返信などの時間に当てています。いわゆる内職ですね。
ソフトウェアキーボード入力の効率はリアルのキーボードには劣りますが、部下へ「よろしく」とか「それで行こう」くらいの短い返信なら問題なく出来ます。
あれこれ覚える必要がなくなって頭スッキリ
わたしはどちらかというと記憶力が悪いほうだと思っています。細かいことを覚えておくのは、とってもストレスなんです。
ビジネスの現場では、ちょっとした伝言から会社の標語やら法規までどうしても覚えておかなければならないことってありますよね。
そういうときは、わたしはノートアプリのページの中に備忘録のページを作ってそこにどんどん書いています。ちょっとしたメモを書くだけでは足りないときは、関連する画像やスクショを貼り付けて二度と同じことを調べたり覚えたりしなくて良いようにしています。
「あ、なんかこういうの前もあったよな?」という引っ掛かりがあったときは、そのページを開くことにしています。
身の回りから紙の資料がどんどん無くせて机もスッキリ
会議や打ち合わせの際、いまでも必ずもらってしまうのが紙の資料ですね。
過去の紙資料を見直すことはほぼありませんが、すぐに捨ててしまうのも勇気がいります。
そういうときは、iPadでその場でスキャンを撮りPDFや画像にしてしまいます。1,2枚程度の資料ならそのままのノートアプリに貼り付けて打ち合わせのメモが代わりにします。
そして、もらってきた紙の資料は自席に戻ったら即ゴミ箱です。コツは、決して紙の方にメモしないこと。
一旦スキャンした画像の方に手書きノートアプリでメモすることです。そうすることで、情報の在り処が一元化されて日付や関連キーワードから後で探す手間が激減します。
それにスキャンアプリにOCR機能がついているものもありますから、PDFでとっておけばあとでテキスト検索することも出来ます。
手書き派にこそおすすめiPad pro + Apple pencil+ペーパーライクフィルムが秀逸
繰り返しになりますが、私はもともと手書きノート派でした。
手書きの良さを知るものとして、手書き派の皆さんにこそipadでの手書きノートを試してほしいです。
その時はぜひ、Apple Pencilを使ってください。これまでのスタイラスとは違い、鉛筆のように尖ったペン先はペンに隠れて字がうまく掛けないということもありませんし、反応速度も抜群でほとんど遅延を感じません。
筆圧感知もありますから、筆や鉛筆のようなタッチも出すことが出来ます。
それからできれば、Apple Pencilを使うなら保護シートは「ペーパーライク」のタイプをおすすめします。
まるで紙のような書き心地で、紙のノートからの乗り換えもほとんど違和感なく行なえます。
エレコム iPad 10.2 (2019) フィルム ペーパーライク 反射防止 上質紙タイプ TB-A19RFLAPL
とはいえPCのほうが良いこともある
わたしの場合、iPadはノートの置き換えですから、デスクワークではPCとの併用にしています。
iPadのデメリットは、ソフトウェアキーボードでは長時間作業するには効率が悪いことです。
わたしはいま現在はiPad用にキーボードを持ち歩くことはしていません。持ち物が増えて本末転倒なので。
ですから、キーボードやマウスに最適化されている表計算、長いテキスト打ちは無理にiPadではやらずPCでやることにしています。
ビジネスシーンにおすすめのアプリ10選を一気に紹介
GoodNotes5
手書きノートアプリの定番
ノートのようにページの概念があってペラペラめくれる感覚と操作性のシンプルさが秀逸
OneNote
一枚のとっても広い紙という感覚
ページの区切れ目が気になる手書きのマインドマップやスクラップブックに最適
OfficeのアカウントでOneNoteをインストールした他のデバイスとも同期可能
メモ帳
ご存知Apple純正のメモ帳
iPadでは、ロック中でもApple pencilで画面をタップすると手書きモードで起動してくれる
不意のメモ取りに便利
AppleIDでの同期もスムースで手書きの下書きからMacでのテキスト打ちとシームレスに入力が続けられるの便利
Post-it®
私のひとりブレストの強い味方
ちょっとしたメモからどんどん書き出すアイデア出しからの整理がリアルのポストイット同様に可能
リアルのポストイットも取り込めて、バーチャルのポストイットと一緒に整理できるのも秀逸
ThinkSpace
Post-it®のようにカードに手書きをしたり、キャンバスの上で線や矢印でつなぐことで整理する
新感覚のノートアプリ。単なる手書きキャンバスとしても使えるし、オリジナルのフレームワークを登録することも可能
ブラウザ機能までついていてこのアプリ1つで手書きに関する殆どの要求に答えられると言っても過言ではない
キャンバス2面までは無料です
Evernote
もはや老舗のクラウド型ノートアプリ
わたしの使い方は主にテキストベースのメモとスクラップブック
Officelens
Office印のPDFスキャナアプリ
PDFや画像としてだけでなく、編集可能な状態でWordやExcelに書き出すことが出来きる
紙でもらった枠線入りの書類などは、セルに展開して取込み可能
Adobe Scan
こちらもスキャナアプリ
OCR機能がついているので、紙でもらった資料をその場で取込みテキスト検索可能
ノートアプリに書き出すことも可能で、紙資料にメモする感覚がデジタルで実現する
Google カレンダー
もはや説明は不要のド定番、カレンダーアプリ
他のカレンダーアプリとの連携を駆使して、スケジュールの一元化が可能
Trello
シンプルで洗練されたインターフェイスが秀逸なタスク管理アプリ
進行中のタスクをまるでリアルのタスク進捗ボードのように管理できる
各タスクにはURLのリンクを張ったり、カレンダーでリマインドさせたりすることも可能
コストをちょっと抑えるなら 4万円からできるiPad導入
わたしのお気に入りのApple Pencil第2世代は、2020年現在はiPad pro の 11インチ、12.9インチの第3世代以降と比較的最近の上位機種のみの対応となっています。一番安いモデルでも10万円近い出費になります。
そこでiPadを導入したいけどコストをは抑えたいという方にも、おすすめの組み合わせもあります。
現行モデルのiPad第6世代とSOCLL iPad タッチペンの組み合わせだと最低4万円程度から導入可能です。
スタイラスペンは今回ご紹介したモノ以外にも色々な種類が出ていますが、静電容量方式のものよりもBluetoothで同期させるタイプをおすすめします。
SOCLL ipad タッチペン デジタルペン アイパッド スタイラスペン iPadペン 極細 2018年以降のiPad専用 ipad pro 3 /ipad mini 5/ ipad air 3/ ipad6 超高感度 充電 主動式 イラスト ipad pencil アイパッド ペン
わたしの前回失敗からアップデート
わたしは7,8年前に一度、今回と同じように手書きノートをデジタル化することにチャレンジしました。そして失敗して、またアナログの世界に戻ってきた苦い経験があります。
当時選んだ機種は、iPad mini第2世代でした。ちょうど手帳にも収まりそうなコンパクトなサイズ感でしたし、新規導入されたRetinaディスプレイも良さそうだと思ったからです。確かに、テキストメモ派の方なんかには良かったのかもしれません。しかしわたしは手書きにこだわっていましたので、数々のスタイラスペンやケース、手書きアプリを試しました。しかし、いずれもしっくり来る物が見つからずでした。結果的には、iPadで字を書く作業自体にストレスを覚えるようになって使用を断念したのです。
今回、数年ぶりのトライで最も目を見張ったのはスタイラスペンの進化です。Appleの公式スタイラスであるApple PencilとiPadのコンビネーションは筆記用具の再発明というべき出来です。
Apple Pencil登場で、周辺製品も当時から大幅にアップデートされており、ペーパーライクフィルムや手書きアプリの充実はますます手書き派のデジタル導入を後押しすると思います。
まとめ
40代になり、20代30代とは違って力技の仕事がしんどくなって来てます。正直いろいろとド忘れもします。
iPad +手書きというのは、脳を活性化させる機能と記憶、記録を同時にこなすことが出来ます。
インプットとアウトプットどちらも助けてくれますので、正にわたしにとっては脳を拡張してくれる神でデバイスといったところです。
それだけでなく、手書きノートどころか、付箋、カレンダー、メール、無限にかけるらくがき帳、データベースこれ1台何でもこなしてくれます。もちろん、持ち運びも超楽ちん。
紙のノートではできない、テキスト文字検索ももちろんWebの検索も出来るので探しものも楽ちんです。
長年手書きでやってきた手書き派の皆さん、ぜひこの世界を体験してみてください。